izumishのBody & Soul

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日本太極拳友会交流大会を終えて

2019-05-30 14:58:33 | 日記・エッセイ・コラム

5月26日(日)は、所属する日本太極拳友会の交流演武大会であった。

今年は、午前中の特別講習会で、拳友会の特別顧問でもある楊家太極拳第六代の傅清泉老師の楊式八式を受講。

これまで長い間、陳式太極拳専門に練習してきたが、ワタシとて最初は簡化24式から始めて伝統楊式88式もやった。思い返せばン十年前の2泊3日の合宿で、88ある長い楊式の順番をゼロから覚えて(!)最終日の発表会で披露できたのも思い出深い。大河のようにゆったりと連綿と動く楊式太極拳は好きだったが、間もなく陳式太極拳に取り組み始め、中国・陳家溝に行くようになってからはもっぱら陳式ばかり。。。スピード感と適度な快慢があるのも面白くて病みつきに。

 

傅老師の楊式を体験することはなかったが、せっかく傅清泉老師という伝統楊式の素晴らしい先生の講習を受ける機会があるのだし、それに今回は八式だというので、それならなんとかついて行けるかなぁ。。。

今年は、楊式太極拳の開祖である楊露禅老師の生誕220年に当たり、その生誕祭が同じ日に中国で開かれているとか。傅清泉老師は、本来ならばそちらに行くところを拳友会を優先したとのことで、それを聞いたらやっぱりその気持ちに応えなければ。。。。(というのは挨拶を聞いて思ったことではあるけれど)。

 

2時間の講習会で傅老師が主に力を込めて説明したのは、「沈肩墜肘」と「含胸抜背」それに「勁」の重要性。 

伝統拳である以上、楊式も陳式も身法は共通するところがあるし、拳理は同じ。傅老師は肘や手や腰の形を通じて「どこにも勁がある」と見せてくれる。以前、大阪での張東武老師の講習会でも、張老師がしきりに「太極拳は勁である」と言っていたことを思い出す。膨らんで四方八方を支える勁だ。

陳式の動きを考え合わせながら、あそこはこうなる、ここはこうなんだ、と一つ一つ考え合わせてお話しを聞いていると今後の練習の指針のようなものも浮かぶ。

 

午後の交流演武大会では、陳式普及会の一員として、ワタシは剣と老架二路、それに教室表演で老架一路の表演を行ったのだが、全部が終わって帰りにある人が「izumiさん、今日の剣は神がかってましたね!」と言ってくれた!嬉しい〜っ!!実は、密かに、今回の交流大会では、”思いっきり!”と”身体全体を使って!”を意識してやってみたのであった。

速さに気を取られて腕だけで、上体だけでやりがちな二路も、一つ一つ沈めて(身体の真ん中に集めて)そこから一気に足の裏から全身に発して突く・蹴る!を感じながらやってみたら、他の人からも「身体の真ん中から発するっていうのがよく分かりました!」と言われて、ワタシ的には大満足。

閉会式で傅清泉老師が、「楊式はもともと陳家溝から楊露禅が北京に持ってきたもので、陳式とも深い繋がりがあります」というようなことを述べてくれたことも嬉しかった!(元々楊露禅が北京に伝えた楊式も、陳式のような発勁や素早い動きがあったという。傅先生のお祖父さんにあたる傅鐘文老師の発勁練習の動画をYOU TUBE で観たことがあるが、その時に「これ、陳式の発勁だ!」と思った)。

 

陳式太極拳の師である三代一美先生が亡くなってまもなく3年。指導者はいなくても、残してくれた多くのことを反芻しながら、また同時に、陳式以外の伝統拳や伝統武術の老師の指導を体験することで、自分がこれまでに得たこと、身体が感じたことを確認しながら自分自身の太極拳を練り上げていく、打ち込んでいくーあらたな決意(!?)の交流大会でありました。


”神がかった(?)” 剣の演武。後で演武するは大刀と槍

2019年5月26日等々力アリーナ

 

 

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