銀座・奥野ビル内のふたつの画廊、「ギャラリーナユタ」と「ギャラリーカメリア」の2会場で、小島敏男展ー日々の素描「草も物語のようにそこで育つのだ」が開催中。
ギャラリーナユタの佐藤香織さんから届いた案内状に作者自身のコメントがあり、そこには副題である「草も物語のようにそこで育つのだ」は、アメリカの作家レスリーMシルコウの小説からの引用が書かれている。
「今そこへ戻って行こう。女がおしえてくれた草の生えているところに。
女のかわりに種を集め、砂岩の山々の近くの場所に注意して蒔こう。
雨はやさしく降り注いで薄い膜がつぶされたり破られることはないだろう。
やがて小さな芽や根や葉が四方八方へ伸びてくるだろう。
草も物語のようにそこで育つのだ。星のように強く透き通っているのだ。
「儀式」レスリー・M・シルコウ著 講談社文芸文庫より」」
この文章を読みながら素描作品を観ていると、どこか遠く深い場所へと想いが広がる。。。
今回の展示は、同じ奥野ビル「ギャラリーカメリア」との同時展示で、「ギャラリーカメリア」では木彫とその制作過程で生まれる素描・写真も展示。二つの画廊の作品を観ることで、さらに作品とそれが生まれるまでの作者の心象が伺えそうだ。。。。
■小島敏男展ー日々の素描「草も物語のようにそこで育つのだ」
会期:2022年6月5日(日)まで
時間:12:00-19:00 ※6月1日休・最終日17:00まで
ギャラリーナユタ次回は、6月11日(土)〜6月25日(土)民族画の香りを残しつつどこか無秩序で破天荒な立体作品、松本倫子展「ジャジャーン!」を展示。突き抜けた明るさが楽しそうだ。
詳しくは https://www.gallerynayuta.com
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