犬神スケキヨ~さざれ石

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安倍談話一考…2

2015-09-08 11:20:58 | 草莽崛起
恩讐を越え

広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無惨にも犠牲となりました。

これも重要な部分ですね。

東京裁判でパール判事が「第二次世界大戦における非人道的行為とはヒトラーのユダヤ人殺害であり、アメリカによる原爆投下と空襲である」と指摘しています。

その後「唯一の被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し」とあります。
現在の核兵器保有国に対する痛烈な批判になっているのではないでしょうか。

しかし、「戦後の引き揚げ者」の下りでは、各国の協力により安全に速やかに引き揚げが出来たとする部分は納得出来ませんね。

当時のソ連や支那、朝鮮が日本人に対して行なった振る舞いを我々は知っています。

強奪、略奪、陵辱、虐殺。

あらゆる残虐非道を行なった。

いつの日かハッキリと、此れを主張しなければなりません。

「米国や英国、オランダ、豪州など元捕虜の皆さんが長年に渡り日本を訪れ、互いの戦死者の為に慰霊を続けてくれている」とし「恩讐を越えて善意と支援の手が差し伸べられた」
と、戦後和解についても触れています。

日本とまともに戦った国々の要人たちは戦後靖国に参拝しています。

特にイギリスとは当時の捕虜の扱いについての問題がありました。
捕虜に対する強制労働についてです。

後にイギリス人元捕虜たちは、自分達を強制労働させた日本の責任者が死刑になっていた事をしり驚いています。

「酷い飯を食わされたが、食わせた方も同じ様な酷い飯を食っていた。何も死刑にすることはなかっただろう」と、元捕虜は語ります。

その後、元捕虜たちは靖国参拝をしています。

互いの戦死者の為の慰霊とは「靖国」を含むことは間違いない。

この一文を読めば、未だに「和解」の道を取らず靖国参拝を批判し続ける支那朝鮮が国際社会の中で異質例外であると示唆したと言えるでしょう。

国際秩序

「いかなる紛争も法の支配を尊重し、力の行使ではなく平和的、外交的に解決すべきである」

これは日本の誓いです。

しかしこれは、覇権主義をあからさまに実行する支那への忠告にもなっています。

「国際秩序への挑戦者」と自らを戒めてはいますがアジア独立に寄与した事は間違いない。

しかし、先の大戦の無惨な過去を反省し、なんとか人類が苦労し築き上げた国際秩序をもう一度混乱に陥し入れかねない支那への牽制にもなっています。

先の大戦を「侵略」だとする批判を上手くかわしたのではないでしょうか?

有識者懇談会の北岡伸一などは発表前から「侵略したと言って欲しい」とか言い出す始末。

更に「学問的には侵略だ」と。

ハッキリ言いますが学問的にも侵略の定義は定まっていません

それは先の大戦後のロンドン会議においても最終的には侵略の定義付けを断念しています。

だいたい北岡伸一という人物は「日中歴史共同研究会」で日本の侵略について非があるとアッサリ認めた人物です。

これから

さて、談話は発表されました。

随分窮屈な談話ではありました。

しかし、今までの談話を払拭し、更に東京裁判史観をも払拭しました。

白人支配の過去にも言及し、現在の支那の覇権主義にも釘を刺した。

特亜を除く世界はこの談話を高く評価しています。
今後の政府はこの「安倍談話」を踏襲すれば良いのです。

米国上下両院議会演説でも述べた様に、積極的に世界の平和と国際秩序へ関わると、この談話でも述べています。

そして我々はもうくだらぬ謝罪などしないとも宣言した。

先の大戦での大義でもあった「大東亜共栄圏」も実質否定せずに上手く正当性を主張したとも言えます。

支那の覇権主義に対する痛烈な批判を盛り込む事で、その覇権主義の被害に遭っているアジア諸国への影響は大きい。

日本はこの談話を発表した事で「アジアのさらなる飛躍と発展」に積極的に寄与し、安全保障を担うのだと宣言したと言えます。

これは今般の安保法制、更にその先の憲法改正は必至となりました。

我々は過去にも、そして現在に至るまでも
力による支配や現状変更には立ち上がるぞ!と宣言したのだと自覚しなければなりません。

安倍談話一考…1

2015-09-08 11:19:53 | 草莽崛起
去る8月14日に戦後談話が発表されました。

発表に対しても賛否あり、また内容も賛否ありますね。

しかし、事実上いわゆる「村山談話」なる日本民族の自決を踏みにじる物からは脱したのではないかと考えます。

談話自体はともすれば、支那朝鮮や反日勢力の土俵に上がり更に腰を引っ張られた状態で相撲を取る様なものです。

自分自身としては、この「安倍談話」は一応の成功ではないかと考えます。

確かに、100点満点とは言えないかもしれないが、現状を考えるならばこれは良い物であったのではないかと考えます。

最初と最後

先ず最初に欧米列強の白人社会が行なってきた植民地支配を指摘したのは非常に評価できます。

こんなものは歴史の事実であり、行なってきた当の白人達だって解っています。
しかし、日本では言わばこれをしっかり指摘して来なかった。

それは明らかに戦勝国敗戦国と言う立場の違いがありました。

そして敗戦後の日本に於いて、徹底的に行われた占領政策、左翼教育により「白人支配」にあった事実を無かった事にして来た。
その議論すらタブーとされて来た背景がそこに厳然とあったからです。
負けた国は諸手を挙げて勝った国に従わねばならないと、勝手に我々は思い込んで来た。

そこに切り込んだのは見事だと言えます。

白人達により切り取り合戦の様な植民地争奪戦の中、アジアで唯一日本がこれに対抗したと言う事実を事実として談話の冒頭に持って来たのは、安倍晋三だから出来た事だと思います。

過去の「村山談話」や「小泉談話」には無い新たな切り口であり、その切り口にはさすがの反日勢力や左翼勢力もイチャモンの付け様がありません。

これは歴史的事実であるからです。

更に見事だと思ったのは、その後に日本は針路を誤り孤立してしまった。迷惑をかけたところもあると認めたところです。

歴史的事実を踏まえた上で「此方にも非はあった」と認めたならば誰もこれに対し反論などは出来ない。
いよいよイチャモン付けてやろうとする勢力を上手くいなしたと言えます。

その「反省」を示した上で後半に「先の大戦になんら関わりのない世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはいけない」と結んだ。

つまりはこの二つの文言で挟んで、四つのワード、侵略、植民地支配、反省、お詫びを上手く散りばめたのは本当に見事だと思います。

この二つの文言は踏襲を迫る「村山談話」や「小泉談話」には一切出てきませんね?

踏襲したのは

しかし、談話発表後、早速「左側」の連中からは過去形だとか自分の言葉で語っていないなど批判がでました。

先ず「過去形で語っている」などの批判は的はずれも甚だしいもんですね。

過去の話しをしてるんですからね。

更に「首相の言葉で語っていない」と言う批判も丸で的はずれもいいとこですね。

これは閣議決定された談話です。
政府の談話であって、安倍晋三が勝手に個人で話しているのではありません。

またアホの村山富市は「自分の談話が踏襲された気がしない」と会見していました。

当たり前です。
そんなくだらぬクソの足かせを踏襲するはずありません。

この談話を見るに踏襲したのは、我等の天皇陛下のお言葉や、あのパール判事の言葉ではないかと思います。

かつてパール判事は広島の慰霊碑に刻まれた言葉安らかにお眠り下さい、過ちは繰り返しませんからと言う言葉を見て、こう述べています。


原爆を落としたのは日本人ではない、原爆を落とした者の手は汚れている。

そして、こうも述べています。

過ちが先の戦争を指しているならば、それも日本の責任ではない。戦争の種は西欧諸国が東洋侵略のために蒔いた。一つの国民が心に思い罪を背負わされれば、その民族に進歩、発展はない。

東京裁判で「全員無罪」を主張したパール判事らしい発言です。

安倍談話は明らかに、このパール判事や或いは天皇陛下が今までに語られたお言葉を念頭に置いて書かれていると思われます。

隠れた批判

談話では第一次世界大戦が植民地支配にブレーキをかけた。
民族自決の機運を高める事になったと書かれています。

これは有識者懇談会の報告書にもある内容です。しかしこの「民族自決」の理念は本来の植民地支配であるアジアとは関係ありません。

日露戦争勝利により、拡大を続ける白人植民地支配にブレーキをかけた。
ここを談話では強調しています。

これにより世界中の「有色人種」に人種的な自信を与えました。
アジアやアフリカに民族自決を促しました。
白人無敵、白人至上神話をぶち壊しました。
有色人種も「やれば出来る」という希望が生じたのです。

しかし、ここで有識者懇談会の報告書にもある民族自決の機運は第一次世界大戦末期にウィルソン大統領が掲げた「民族自決」の理念とアジアの植民地支配とは関係ありません。
これは中央ヨーロッパの独立運動の話しです。

ですから、この談話ではハッキリと言うのは今の時点ではあまりにインパクトが有り過ぎです。

本来ならば「日本は日露戦争の勝利により、長らく続いた人種差別思想を始めて破壊した。そして植民地支配を消滅させたのは先の大戦だ。」と言うのが一番です。
更にその理念を世界に始めて主張したのが日本で、その理念を表明した世界初のサミットが
大東亜会議であると言えば解りやすく、また強烈なインパクトがあったでしょうが現時点では強烈過ぎるでしょう。

第一次世界大戦以降、悲惨な殺し合いを制する為に不戦条約や国際連盟と言う新たな国際秩序を作りました。
日本も当然これに足並みを揃えた。

しかし、先の大戦へ突入してしまいました。
そのキッカケについて談話では「欧米諸国が植民地経済を巻き込んだ経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けた」と触れました。

これは大変重要な部分でもあります。
日本が戦争に突入していくキッカケを日本の首相が触れた。
これは戦後初ではないでしょうか。

持てる国持たざる国の戦いであったと述べているのです。

当然、日本は持たざる国です。
石油や鉄などの輸入を止められたならば近代国家としては忽ち生きて行けません。
この経済封鎖が続けば、絹ぐらいしかない日本は国家存亡の危機です。

不戦条約はケロッグ・ブリリアント条約とも呼ばれています。
このケロッグとは米国務長官です。

このケロッグ米国務長官が米国議会で述べています。

国境を越えて攻め込むだけが侵略戦争ではない。経済的に重大な影響を及ぼす様な事も侵略に等しい。

この言葉を素直に見るならば、日本に対する経済封鎖は米国の不戦条約違反と見る事が出来ます。

ならば、日本は大東亜戦争の開戦直前「経済封鎖と言う侵略」を受けていたのです。

戦後、マッカーサーは軍事外交委員会に於いて「日本は絹産業以外に天然資源がない。此れを断たれたなら大量の失業者が発生する事を恐れた。」よく観察出来た発言です。
そして「戦争に突入した大部分が安全保障の必要に迫られた為だ」と証言しています。

これは東京裁判で「大東亜戦争は自存自衛であった」と証言した東条英機の主張と合致することになります。

つまり、この事を談話に盛り込み日本に謝罪をさせ続けようと言う「東京裁判」史観。
日本は侵略した、日本は悪者と言う東京裁判史観からの脱却ではないでしょうか?

東条英機、マッカーサーの示した歴史観に基づく解釈により悪しき東京裁判史観を払拭したと言えるでしょう。

支那朝鮮が押し付ける「正しい歴史認識」に対する安倍晋三政権の答えであるとも解釈できます。

安倍談話一考…2へ続く