犬神スケキヨ~さざれ石

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我が国のカタチ2

2016-08-13 08:01:49 | 草莽崛起
毎回、毎回、我が国に何かあると「自衛隊は…」とか「憲法が…」とか言わねばならんのは、全くもって疲れる話です。

更に、皆さんはこんな話しはよくご存知で正に『釈迦に説法』というもんです。

それでも、自分自身の再確認の為にも言わねばならんと…

前提が違う

私は「憲法は改正すべし!」という立場です。
これを『保守』だとか『軍国主義』だとか言う人もいますが全く間違いです。

私は、左でも右でも、保守でもリベラルでもありません。
ましてや『軍国主義』など、アホらし過ぎて話す気にもなりません。

現憲法では、我が国を全く守れないから『改憲』した方が良いと考えている訳です。

支那の尖閣に対する行動は、いわば軍事衝突には至らない『グレーゾーン事態』です。

我が国には、このグレーゾーンに対応出来る法律がありません。
昨年すったもんだして成立した安保法制でも、このグレーゾーンには全く対応出来ません。

北朝鮮の今回のミサイル攻撃、支那の尖閣への行動。
小笠原での赤珊瑚密漁。
更に、北朝鮮による邦人拉致。
遡り、韓国による竹島不法占拠。

これら全て『有事、或いは事変』と呼ぶべき事態です。

特に北朝鮮による邦人拉致、ミサイル攻撃。
韓国による竹島不法占拠。
犠牲者も出ている、或いは出るかもしれない事態です。
これは明らかな有事です

支那のやり方は実に上手く、したたかにグレーゾーンを突いて来ています。

竹島不法占拠では島根県民44人が殺害され、約4000人近くが拉致されました。
自国民に犠牲者が出ているのに、一切戦わず李承晩の言いなりになってしまった。

北朝鮮による邦人拉致では、たった5人取り返しただけで後は動きもなくなってしまった。

明らかに、我が国に脅威が迫っているのに日本国民は「他人事」です。

まず、これが『危機』だという自覚を国民一人一人が持たねば我が国の守りは出来ません。
その上で、何故危機感を持たないかと言えば、我々はその様な教育を受けていない、受けていないが故に理解出来ない。
また、マスコミも一切報じない。

何故教育を受けていないかと言えば、それは現憲法があるからです。

全て現憲法にぶら下がる法律があるからです。

安全保障も教育も、その法律は現憲法があってそこにぶら下がっているからです。

私は改憲すべしという立場ですが、護憲という立場の人間との違いを考えてみると必ず「前提条件」の違いだと感じます。

その前提条件とは
今現在、日本は平和なのか?違うのか?
と言う事です。

私は現在の我が国が「平和である」とは思いません。実に「脅威が迫った状況」であると考えます。
護憲派と呼ばれる人間は「現在の日本は実に平和である」と考えています。

支那から大挙、船団が押し寄せ様と、北朝鮮がミサイルを撃ち込もうと、島根県民が幾ら殺され様と、何の罪もない13歳の少女が拉致されようと、小笠原の赤珊瑚が根こそぎ盗まれ漁民の生活が奪われ様とも平和なんだ!と言って憚りません。

例えば、拉致被害者を奪還する為に自衛権を行使すれば戦争になるからダメだ!と主張します。

日米韓で連携して、他国の協力のもと解決すべきだとも主張します。

私には全く理解出来ない。

自衛隊は何だ?

我が国の防人である自衛隊は何でしょうか?
我が国の法律に照らして考えるならば自衛隊とは

警察組織

その様になります。
自衛隊の前身警察予備隊そのままです。

自衛隊は警察権で動いています。

世界一の潜水艦を持ち、イージス艦を持ち、最高の戦闘機を持ち、最高の戦車を持つ警察組織です。

あの装備をや兵装を見て「あれは警察だよ」と思う人はいないでしょう。

私自身思ってません。

どっからどう見ても軍隊です。
世界的にも、その様に見られています。

私にも軍隊にしか見えません。

しかし、警察組織と言うのが我が国の法律。

警察組織ならば、現憲法に反しない。

自衛隊を軍隊と見れば間違いなく憲法違反に当たります。

例えば、尖閣に押し寄せる支那船団を取り締まるのは警察権です。
警察権は自国の主権ですから、先ずは警察権を行使することで主権を主張することになります。

ですから、海の警察『海上保安庁』が出て行って取り締まることで警察権を行使して主権を主張します。

しかし、ここで問題なのは「ならば自衛隊が行けばどうなるのか?」と言う疑問が湧きます。

先に述べた様に自衛隊は法的には『警察権』の範疇です。
ならば警察権を自衛隊に行使させれば良い。
その様になりますが、しかし、自衛隊を出動させません。
海上警備行動を取らせれば良いはずです。
しかし、直接自衛隊には出動させません。

それは自衛隊を軍隊に準じる組織だと政府も国民も、更に外国も認識しているからです。

尖閣での支那の振る舞いは軍事行動には至らない「グレーゾーン」の事態です。
どの国もこのグレーゾーンへの対処は非常に難しいものです。

グレーゾーン事態で軍隊を出せば、無用な軍事衝突を招く恐れがあり、対応は非常に難しい。

しかし何もしなければ、相手はエスカレートします。

しかし我が国には精強無比な組織があろうと、使えないのが現実です。

自衛隊法や防衛省設置法などは、現憲法にぶら下がる法律で、自衛隊が警察権の範疇だとか、軍隊かどうかなどは全くもって日本国内でしか通じぬ論理です。

相手はフリーハンドで、小さなことからグレーゾーン事態、更に軍事衝突に至る段階まであらゆる手段を講じて来ます。
このあらゆるとは、例えばロビー活動や、歴史の歪曲、更に金も使います。

その様な相手に我が国は対抗する手段を持ちません。
全くない訳じゃないが、その手段に切れ目があるのです。

警察権と軍事の間に切れ目があるのです。

海保や警察が対処出来ない事態に、自衛隊を出動させると考えますが、物凄い装備の警察ですから、警察権の範疇でしか動けないのです。

その上で自衛権の行使をするのですから、此れ程自衛官を危険に晒す事はありません。

ご存知の通り、世界の軍隊は禁止事項以外はあらゆる手段を用いて24時間、国と国民を守る事が義務付けられています。
だから法律も、より厳しい『軍隊』の法律があり、また国防の為に働く軍人そのものを守る法律も存在します。

日本の自衛権は警察権の範疇で運用される為に『軍隊』の法律も、その自衛官を守る法律もないに等しい状態です。

軍隊なら国際法でも守られるべきことも、警察権の範疇で運用される自衛官は厳密には守られません。

3へ続く

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