ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

千葉・花見川区 (元)東大植物園

2016年12月04日 | 日記
今日は、東大転出後の植物園を舞台に、当地の偉大な文化遺産である「大賀ハス」を含む100種以上のハスを保全する「大賀ハスのふるさとの会」の皆さんの活動に加わりました。

まずは、大賀ハスの美しい姿。これは写真の写真です。実際に咲くのは7月頃。



植物園に入園すると、すぐ左手に美しい池・修景池です。この池もボランティアの皆さんによって整備されています。今年の春には、地元の土木会社のご好意(=無料!)で、重機を使って池の土を入替えると言う大規模プロジェクトも行われました。夏には、その甲斐あって美しい大賀ハスが咲きました。



園内に進むと、そこには結構キツイ坂があるのですが、登り切りますと美しい散歩道があって、林の中に導かれます。さすがは植物園。多くの種類の木々が植えられています。今日はイチョウが目立っていました。



さらに進みその林を抜けると、驚くべき光景が!100を超えるコンクリート製の枡!そこに世界中から集められた様々な品種のハスが保存・育成されています。今は彼らも枯れていて、水面ばかりが目立ちますが。



植物園は実験研究所でもありました。やや老朽化しましたが、大きな温室もいくつかあります。中は暖かくて、植物が元気いっぱいに育っています。



「大賀ハスのふるさとの会」のブログへのリンクを貼ります。会員募集中です!最大のイベントは、もう40年以上も続く7月中旬の観蓮会。たった半日で今年は約5000人の方々が訪問したそうです。

http://blog.goo.ne.jp/ohgahasu_furusatonokai

最後に、2000年以上前の古代ハスの実を地元の小学生たちと見つけた東大の大賀博士。当時はその大発見ゆえに、米国のTime誌の表紙を飾ったとか。我々後輩たちに偉大な財産を残してくれました。



平和の象徴であるハス。2000年の時間を超えて「発見」、「発芽」、「開花」したと言う奇跡。東大の研究施設であったと言う経緯・歴史。開発された住宅街の中に残った林の醸し出す里山の雰囲気。

東大はこの地を不動産業者にでも売却したいそうですが、大賀ハスの保全はもはや地域の文化。将来に亘ってより多くの人にとって、きっと賢く合理的な解決策が見つかることでしょう。
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