那須岳にはこれまで何度も登りましたが、初めてマウントジーンズスキー場のゴンドラを使ったルートを辿りました。これは、本来利用しようと思った那須岳ロープウェイ先の駐車場が一杯で車を停められなかったため。到着したのは朝の8時ぐらいでしたが駐車場に入れず、誘導員のおじさんに「今朝は4時で満車。午前1時で満車なんて時も・・」と聞きました。紅葉シーズン恐るべし。
ゴンドラを降りて10分も歩くと、中の大倉尾根が始まります。それを約2時間登って到着したのは、那須岳の中で最も標高の高い三本槍岳1916.9m。会津藩、那須藩、黒羽藩が槍を立てて領地の境界を確認したのが名前の由来だとか。
今回は、その尾根を下った時に目に飛び込んで来た植物を紹介します。まずは、すでに落葉したナナカマド。赤い実がかわいいです。それにしても素晴らしい枝ぶり。
山を下る風の強さがよく分かります。まるで木が演技しているみたい。なんの木でしょう。ハイマツでは無い??
このシャクナゲの株が実にたくさんありました。5月か6月、シャクナゲの花の美しい尾根道なのですね。
ヤマツツジですか?紅葉がとても美しい。風情があって何とも言えない。
また、ナナカマド登場!凄い赤です。燃え盛っています!
もう少し下ると黄色や黄土色が支配的に。地図に「ブナ林の美しい道」とある所に差し掛かりました。
ブナで印象的だったのは、樹皮の模様。灰色の滑らかな表面に、まるで大きなシミのような模様が見られます。コケ?地衣類?これに注目していると、まるで芸術作品のようにさえ見えてきます。
これは、それぞれのファッションに身を包んだ6人姉妹!? まるで踊ってるみたい。
数ある那須岳の登山ルートでも、この「中の大倉尾根」は風景が見渡せて素晴らしい(と言っても、このブログでは風景を紹介しませんが)だけでなく、豊かな植生が見所です。今回は紅葉シーズンでしたが、次回は春や夏に訪れて違う顔を見せて欲しいものです。
今年は紅葉をあまり見てないので、写真に癒されました。