【AO-73】21:17 MEL85.5天頂パス ■交信(SSB)JA3FWT ■Call JA3RVS(和歌山市) ★AOS直後の21:20の時点ではアップ周波数9.33kHz補正でループが採れました。最終段階では11.28kHzでした。
【AO-73】22:56 ■交信(CW)JA0BBW ★10.30kHz(最終)
【AO-73考察①】JH1EKH/1さんの見立て①この衛星は、日陰になった時、中継器がONになるのでその時からQRH(周波数変動、Drift:漂流)が始まるのではないか②日照時に温まっていた機体が冷えて、周波数の変動を起こす③直線的にQRHがあるのであれば、時間経過に従って補正すべきアップ周波数が予測出来る◆←これは仮説と見ています
【AO-73考察②】上記仮説が合いません①本日21:17のパスで、この衛星が完全に日陰になったのは20:57と見ました②CALSAT32で太陽を出し、AO-73のFoot Print円が完全に日陰に入る時刻をさかのぼって判定しました③当局のロケーションのAOS時刻まで20分ですので、0.55kHz×20=11.0〔kHz〕④実際の補正値は9.33kHzでした。
【AO-73考察③】完全日陰になってからしばらく経ってからONになるのではないかとして逆算すると、約6分と出ました。すなわち完全日陰になってから6分後に中継器がONになり、そこから1分に約550HzのQRHが始まるということです。しかし、これもまた仮説です。
【AO-73考察④】直線的に周波数変化があるのは分かったのですが、一体どこまで変化して行くのでしょう。それが分かりません。最大でも15kHzくらいだったと記憶しているのですが、過去Blog記事を調べて見ます。今までの記録の中では、2014年2月24日の「11.05kHz」が最大でした。
◆2013年12月5日の記事再掲↓
【ループ採り補正値】↓9回のパスのループ採り初期値(Min)と最終値(Max)、それぞれの平均値です。7.00は勘で始めた数値なので正確ではありませんが、傾向が分かります。だいたい6.70kHzくらい補正して始めればループが採れる可能性があります。これは当局のリグによる数値なので、あくまでも傾向としての数値となります。
DATE | Min | Max | 単位 |
11月26日 | 7.32 | 8.88 | kHz |
11月27日 | 6.91 | 9.64 | kHz |
11月28日 | 7.00 | 9.65 | kHz |
11月29日 | 7.00 | 8.77 | kHz |
11月30日 | 6.20 | 9.18 | kHz |
12月1日 | 6.62 | 9.10 | kHz |
12月3日 | 6.34 | 9.28 | kHz |
12月4日 | 5.97 | 9.33 | kHz |
12月5日 | 6.96 | 9.26 | kHz |
平均 | 6.70 | 9.23 | kHz |
◆2013年12月29日に同じようなデータが採ってありました。それによると9分間で3.1kHz Driftしていましたので、その時は1分で約344Hzでした。現在は1分で約550Hzですから、変化率が激しいということになります。打ち上げから1ヶ月後と現在1年経過しようとしている時点での差になりますが、壊れることがないか(持つかどうか)心配です。