平成徒然草

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衛星通信記録10月3日(金)

2014-10-03 09:19:57 | アマチュア無線

本日午前7時晴れ19.0℃ 良い天気

【AO-73】21:17 MEL85.5天頂パス ■交信(SSB)JA3FWT ■Call JA3RVS(和歌山市) AOS直後の21:20の時点ではアップ周波数9.33kHz補正でループが採れました。最終段階では11.28kHzでした。

【AO-73】22:56 ■交信(CW)JA0BBW 10.30kHz(最終)

【AO-73考察①】JH1EKH/1さんの見立てこの衛星は、日陰になった時、中継器がONになるのでその時からQRH(周波数変動、Drift:漂流)が始まるのではないか日照時に温まっていた機体が冷えて、周波数の変動を起こす直線的にQRHがあるのであれば、時間経過に従って補正すべきアップ周波数が予測出来る←これは仮説と見ています

【AO-73考察②】上記仮説が合いません本日21:17のパスで、この衛星が完全に日陰になったのは20:57と見ましたCALSAT32で太陽を出し、AO-73のFoot Print円が完全に日陰に入る時刻をさかのぼって判定しました当局のロケーションのAOS時刻まで20分ですので、0.55kHz×20=11.0〔kHz〕実際の補正値は9.33kHzでした。

【AO-73考察③】完全日陰になってからしばらく経ってからONになるのではないかとして逆算すると、約6分と出ました。すなわち完全日陰になってから6分後に中継器がONになり、そこから1分に約550HzのQRHが始まるということです。しかし、これもまた仮説です。

【AO-73考察④】直線的に周波数変化があるのは分かったのですが、一体どこまで変化して行くのでしょう。それが分かりません。最大でも15kHzくらいだったと記憶しているのですが、過去Blog記事を調べて見ます。今までの記録の中では、2014年2月24日の「11.05kHz」が最大でした。

◆2013年12月5日の記事再掲↓

【ループ採り補正値】↓9回のパスのループ採り初期値(Min)と最終値(Max)、それぞれの平均値です。7.00は勘で始めた数値なので正確ではありませんが、傾向が分かります。だいたい6.70kHzくらい補正して始めればループが採れる可能性があります。これは当局のリグによる数値なので、あくまでも傾向としての数値となります。

<colgroup><col width="74" style="WIDTH: 56pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 2368" /><col span="3" width="72" style="WIDTH: 54pt" /></colgroup>
DATE Min   Max   単位
11月26日 7.32 8.88 kHz
11月27日 6.91 9.64 kHz
11月28日 7.00 9.65 kHz
11月29日 7.00 8.77 kHz
11月30日 6.20 9.18 kHz
12月1日 6.62 9.10 kHz
12月3日 6.34 9.28 kHz
12月4日 5.97 9.33 kHz
12月5日 6.96 9.26 kHz
平均 6.70 9.23 kHz

Ao73qrh2013_2 Ao73freqdrift_32013年12月29日に同じようなデータが採ってありました。それによると9分間で3.1kHz Driftしていましたので、その時は1分で約344Hzでした。現在は1分で約550Hzですから、変化率が激しいということになります。打ち上げから1ヶ月後と現在1年経過しようとしている時点での差になりますが、壊れることがないか(持つかどうか)心配です。

「AO-73QRH2013.xls」をダウンロード

コメント
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