画像はスタニスラス広場の一角を占めるアンフィトリテ(Amphitrite)の噴水と、それを取り巻く黄金色に輝く柵門(grille)です。ポルチコ(柱廊玄関)という表現もありましたが、柵門という日本語の方が厳密には正しいかなという気がします。こちらからは、以前に紹介したペピニエール公園にアクセスすることが出来ます。
アンフィトリテとはギリシャ神話の海の女神で、ポセイドンの妻です。
ちなみにもう一角には、ネプチューンの噴水も有ります。
ネプチューンとは日本のお笑いトリオではなく(笑)、ローマ神話の海神で、ギリシャ神話のポセイドンに相当します。
ギリシャ神話とローマ神話の違いこそあれ、海のカップルということで、整合性を持たしています。ヴェルサイユ宮殿の彫像の影響が有るそうです。
噴水の構造は、アンフィトリテが岩の上に張り出した貝殻に乗せられ、ナイアド(ギリシャ神話のナイアス、泉や川の精)、水流、プッティ(有翼の童子)、海洋動物に囲まれています。そしてロカイユ様式(貝殻の表面のような曲線を持つロココ式装飾)とバロックが混ざり合っています。
これらの噴水はバルテルミー・ギバルにより制作されました。
金箔の柵門はジャン・ラムールによります。
彫像の真上に位置する、フランス王室の白ユリの紋章がひときわ目立つ構造です。
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