ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ロレーヌ ナンシー駅にて

2006-05-03 01:18:56 | フランス物語
アメリカがまだ
日本にとって眩しい、憧れの国だった頃、
日本語の「米国」より、
中国語の「美国」という表現が似合っていた頃、
そこに住んでいた女の子
金髪で、青い目の、あどけないアメリカの女の子
そんなステレオタイプの
女の子の名前を
大西洋をはるばる越えて
フランスのロレーヌ地方に持ってきたような

それが、途中で停車した
ナンシーという町の名前。

アールヌーヴォー発祥の地。
「新しい芸術」「New Art」
単にそういう名前に過ぎないのに
せっかく表記した語末のtを
わざわざ発音せず、
人や動物でない名詞にまで
わざわざ性別をつけ、
後ろから性に応じた形容詞をひっかける。
そんなフランス語の不思議から、
生み出された
独特の芸術の名前

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2 コメント

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こんばんわ (SUKIPIO)
2006-05-03 19:22:14
確かに、フランス語にしましても、料理、映画また、日常の隅々まで、芸術がうまく溶け込ませ、妥協の許さないお国柄の様な気が、します。

それらを、護り新たなものと共に発展させて来た自身が、ある意味のプライド多き国民性に現れているんでしょうね。
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Unknown (jetmk43)
2006-05-03 22:55:06
パリを代表として、フランスの各地の街並みを見ても、古いものを大事にする一方、アールヌーヴォーなどの装飾も生かしているような気がします。

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