讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

中華製真空管アンプ「6BQ5パラシングル」の真空管交換

2024-02-09 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン

 6BQ5(EL84)の中華製真空管アンプは小型ながら、いい音で鳴ってくれる。安く作っているので、電源トランスは省略されており、スイッチング回路で各電圧を作っているのだが、RFノイズ対策を全く行っていないので、短波帯に激しい高周波ノイズをまき散らす。(以前も書きました)

 FMラジオやCD視聴に軽く使うのには適しているので、そこそこ使っているのだが、ある日左CHの異常に気がついた。

①左CHのみ音が歪んでいる。

②左CHのみ雑音がある。

 要するに左CHの音が、視聴に耐えがたくなっているのである。

【切り分け試験】

①左右の出力管(ロシアSVTEC社の6BQ5)を入れ替えてみる。

②障害は右CHに移った。

③右CHの6BQ5を1本ずつ手持ちの予備球(無印中華球)に替えてみる。

④右から2番目の球がNGと判明。(ガラス面の一部が熱で黒く変色しているが、他の球も似たようなもの)

【修理開始】

①被疑球を無印中華球に替えて動作確認を実施

 ・当初は直ったようにみえたが、30分後くらいにいきなり電源がOFFになった。(なんでやねん)

 ・電源SWをOFFにして、数分後に電源ONで動作状態になる。(お、壊滅的に壊れてはいなかったようだ)

 ・両CHともに、若干の歪がある。(なんじゃこりゃあ)

 ・両CHともに歪みがあり、電源もカットされたということは電源系統の故障もあるのか?(だとしたら、やっかいだな)

②内部を調査する前に、SOVTECの出力管をすべて無印中華球に替えてみる。(球の特性違いによる相性の良し悪しがあるかも)

③ドライバー段の12AX7(これも無印中華球)は、いまのところ被疑球とはなっていない。(多分、生きているだろう)

④これで直ればラッキーだなと思い、電源ONをして視聴したら問題なくいい音で鳴っている。(直ったっぽい)

【結論】

・明らかに故障した真空管(SOVTEC_6BQ5)は1本のみである。

・SOVTECの6BQ5と、無印中華球6BQ5の相性が良くないようだ。

・今回はまるごと4本交換したが、保守用のパワー管は高価なため、SOVTECの6BQ53本は保管しておき、いざという時活躍してもらうかもしれない。(国産の中古6BQ5も3本手持ちがあるので、うまく組み合わせれば使えるかも)

【その他】

 こういう人気の出力管は価格が高騰しており、おいそれと買うわけにはいけません。(但し、N村比)真空管は寿命が比較的短いのは仕方がないのですが、大事に使うのでなるべく死なないでくれーと思う今日この頃です。あと、動作中の真空管は相当熱くなるので、簡易ハンディファンを使って強制空冷しています。アンプの側面に小型のブックファンがあるのですが、あまり役には立っていません。アンプ内部の温度も上がっていると思うので、熱に弱い電解コンデンサーの劣化も気になるところです。真空管アンプは手間暇がかかりますが、見ているだけでも楽しいものです。(個人の感想です)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする