今日は、旅行前から計画していた旧国鉄士幌線の「タウシュベツ橋梁」を訪れます。コンクリート製のアーチ橋で、その美しさからメディアでも取り上げられてますが、川の増水時には水没することもあるとのことです。
国道273号線に展望所があるので、遠景であれば行けば見られますが、橋に通じる林道は未舗装で狭く、許可車でないと通行はできません。事前に予約した、1日10組までしか入れないことになっています。あと、地元の会社が催行するツアーがあるので、それに申し込むという手はあります。
鍵の申し込みはネットのみで、1ヶ月前の午前10から受付けが開始されます。過去の予約情報を見てみると、全日埋まっています。特に、土日の鍵争奪戦は激しそうです。予約開始直後に手続きを開始しますが、アクセスが集中しているようでうまく動きません。なんか予約が完了したかどうか分からなかったので、しばらくしてから予約状況を確認したら首尾よく出来ていました。
鍵の貸し出しは、道の駅かみしほろで行っているので、朝一で向かいました。
道の駅かみしほろ 北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線227-1
新しめの道の駅で設備は綺麗です。道の駅は9時からなんですが、早めに着いたのでモーニングサービス(8:00~10:00)をいただくことにします。(いつもはコンビニパンやおにぎりなのですが、ちょっと贅沢モーニング)
ほうれん草のグリーンガレットかキッシュ&ソーセージを選択できます。パンと飲み物はセルフです。
「ソーセージでお願いします」
「パンはあちらです」
「わっかりました」
パン・コーヒーと牛乳はセルフで調達しました。贅沢な朝飯だったな。
窓口に行くと、バイクのライダー達5人が手続きしていました。一人1,000円(1台ではない)の協力金が必要です。横で数人のおっちゃん達がごねています。キャンセルが出た場合にのみ貸し出しが可能なのですが、当日窓口に行かないと分かりません。電話問い合わせも不可。どうやら、当日キャンセルが無かったため、余分な鍵の貸し出しが無いことに憤慨してごねているようです。ルールはルールなので、ごねても無駄だと思いますよ。
ライダー5人組が先発したので、少し後に続きます。国道275号線を北上していたら「トロッコ」という幟を発見。そういえば、道の駅で旧国鉄士幌線の一部をトロッコで走ることができるとあったような。
森のトロッコ鉄道エコレール 北海道河東郡上士幌町ねかびら温泉郷
「すいません、予約していないのですが乗れますか」
「大丈夫ですよ」
「じゃ、お願いします」(一人、1,200円)
駆動輪1人(自転車乗車)+客1~2人乗車可 途中で交代可(折り返し地点で交代が安全)
出発地点と折り返し地点に、回転台があるので折り返し点は自分で操作します。回転台操作方法の練習と、脱輪時のトラブルシューティングを習ってから出発します。
往復1Km森の中の旧国鉄士幌線あとを軽快に走ります。線路は、観光トロッコ用に敷き直したもののようです。(国鉄の鉄道路線より幅が狭い)意外と楽しいな。自転車は良く手入れされており、動作も軽いです。
トロッコを堪能してから、さらに北上していくと道路際に車が止まっている場所があります。ここが、展望台入り口になります。
羆が直近で目撃されています。多くの人が訪れているので多少の安心感はありますが、熊鈴を持っていきましょう。
展望所までの道は、整備されています。
遠くながらも見えるぞ、見える!
Nikon350mmZoomで狙ってみると、先行したライダーさん達が堪能中でした。
林道の鍵と進入許可書を持っているので、入り口ゲートまで進みます。
鍵を開けて入ります。通ったら、必ず施錠しましょう。ここから未舗装の荒れた道が続きます。道は細い所もあるので、注意して進みます。(離合は十分に可能)
駐車場からは、羆に遭遇しないように熊鈴鳴らしていきます。羆います、絶対にいます!
駐車場からは、さらに徒歩で行きます。ちょうど先行していたライダーさんたちと入れ違いでした。
いきなり視界が開けて、タウシュベツ橋梁が目の前に現れました。天気が悪い日が続いていたのですが、橋梁訪問時には奇跡的に晴れたではありませんか。天は我に味方した。(なんのこっちゃ) コンクリート製の橋梁は崩壊が進んでいるように見えます。危険なため、橋の上に乗るのは禁止されています。
橋の下部分は、自由に散策が可能です。
素晴らしい景色を堪能です。
川の水位は低いし、ライダー達は対岸に渡っていたようなので、どこかで渡れないか歩いてみましたが、濡れないで渡るのは不可能と判断しました。水は綺麗だし、流れも緩やかなのですが、靴で渡ると間違いなくぐしょぐしょになります。飛んで渡るのも、微妙に無理な距離です。靴を脱いで濡れる覚悟なら渡河可能ですが、生憎サンダルやタオルを持参していなっかたので諦めました。あと、獣臭が強烈にあります。鹿と思われる糞が沢山あるので、それとは思うのですが羆の可能性もあり注意するにこしたことはありません。
おこちゃまレベルの熊除け鈴(のつもり)です。次回は、カウベルのたいなのが必要だな。
こんなのがあったら、ヤバいよヤバいよ。
ゲートの鍵は、道の駅かみしほろで返すのですが、帰り道に「上士幌町鉄道資料館」があったので寄ってみます。
北海道河東郡上士幌町字上士幌東3線238番地 Pあり 入館料:100円
旧国鉄士幌線関連の展示物があります。
士幌線を走った車両や、事故の歴史があります。昭和26年、31年、44年に大きな事故が起こっています。
かつての鉄路が示されていますね。
士幌線が走っていたころの貴重な映像が残されており、駅間を指定して再生することができます。兄ちゃんが、すべての駅間を再生していました。
道の駅かみしほろで、ゲートの鍵を返却してから北上します。当初の予定は富良野方面を予定していたのですが、なんとなく北上したくなって、十国峠を目指しました。(この辺りから、当初の計画ルートから外れていく)
あ、十国峠のしかでしたぁー 目が合ったような・・ この付近、エゾ鹿多しなので走行注意です。何頭か道端でたたずむ鹿を目撃しました。シカの飛び出し注意です。衝突すると車にダメージがあるし、シカもいやでしょうから。
十国峠を層雲峡に下っていくと、かの有名な銀河・流星の滝があります。ツアーでも寄ることが多く、その日も外国人の団体ツアー客が大勢来ています。
北海道上川郡上川町層雲峡 Pあり無料
2つの滝がありますが、若干離れています。
ここからはツアーでは行かない、展望台を目指します。
ひーひー言いながら登ります。もちろん熊除け鈴も鳴らしています。
日の入りが迫っており、展望台まではたどり着けませんでしたが、2つの滝が見える所まで登ったので良しとしましょう。駐車場に戻ったら、観光バスはおろか誰もいなくなっていました。
さて、旭川方面にでも行ってみるか。(ノープランではありますが)