政界はつくづく非常識な世界
2016年1月29日
世界的な株安に続き、甘利経済再生相が現金の授受問題でつまずき辞任しました。安倍政権は株高がアベノミクスの成功のお陰だと誇大宣伝してきましたし、甘利氏は首相の片腕としてアベノミクスの演出家でした。大きな黒雲がふた筋、政権の先行きから目が離せなくなりました。
私が懸念するのは、甘利氏辞任をめぐり、首相の任命責任、甘利氏の . . . 本文を読む
生命維持装置・再販制の改革を
2016年1月27日
紙の書籍、雑誌の衰弱ぶりがひどくなってきました。昨年の出版物の販売額が前年比で5%も減り、過去、最大の落ち込みとなりました。出版物には電子出版も含まれ、これは31%も伸びましたから、紙の不振には目を覆います。出版文化の衰退は国民の知的レベルの衰退につながります。さてどうしますか。
一桁台の減少ではないか . . . 本文を読む
短期資金の洪水と長期資金の欠乏
2016年1月21日
どうも中国のことになると、特に日本は厳しい批判をすることで先に頭がいっぱいになり、自らが抱える矛盾を顧みることがおろそかになりがちです。そのひとつが、中国の経済的勢力図を大きく書き換えるであろうアジアインフラ投資銀行(AIIB)への批判です。
この銀行は本拠地を北京に置き、総裁は元中国官僚、重要事 . . . 本文を読む
ネット情報時代の落とし穴
2016年1月17日
スキーバスの転落事故で14人の学生さんが命を落としました。笑顔の希望に満ちた顔写真、人物紹介の一覧表を見つめていて、どこで待ち構えているか分らない死の崖ぷちに暗転する人生の怖さを知らされました。「なんでこんな目に」という怒りの中で、印象に残った一言があります。
事故死した学生さんの父親が遺体を自宅で迎えた様子を、テレビ . . . 本文を読む
野党議員は政権の弱点をつけ
2016年1月14日
他人の忠告や評判を聞き流し、心に留めず知らん顔をしている。辞書では馬耳東風の意味をこう解説しています。このところの国会論戦を見聞していると、国会議員の耳は馬以下であるような気すらしてきます。その様子を報道するメディアも時間と紙を無駄に消費しています。いっそのこと、意味のない論戦を報道は無視すべきです。
国際情勢も金融 . . . 本文を読む
歯がゆすぎる神経戦に失望
2016年1月10日
北朝鮮の核実験に対し、関係国は口先では激しく非難しています。今にも厳しい制裁がとられそうだと思っているとそうではないのですね。神経戦ばかりが続きそうですね。しびれをきらして、金独裁体制の打倒が不可避という主張があちこちから上がってくるかもしれません。
後見人とでもいえる中国が包囲網に本気ではなさそうですね。朝鮮半島に金 . . . 本文を読む
今こそ敵性国家の弱点の発見を
2016年1月6日
書店であまり期待もせずに、昨年末に買って読んだ本の題名は、「日本の敵 よみがえる民族主義に備えよ」でした。元外交官の宮家邦彦氏の新書です。よくあるタイトルです。「聞き飽きた指摘、主張だろう」と思いながら、読み始めてみると、趨勢分析に基づく長期的戦略思考の重要性をくどいほど繰り返しています。
そこへ北朝 . . . 本文を読む
文学青年型の朝日と施政方針演説型の読売
2016年1月2日
活字の新聞が苦闘しています。少しでも活路を開こうと力を入れるのが元日の社説です。代表として朝日、読売を読んで比べてみました。社説は新聞社の表札みたいものです。
その前にエピソードをひとつ。昨年、スマートフォンを買い換える際、駅前のドコモショップに行きました。若い店員さんの手ほどきを受けた後、 . . . 本文を読む