政策論争なき密室取引の弊害
2017年8月27日
安倍首相の支持率が低下し、後継の首相に誰がなるのかに関心が集まりだしています。安倍氏と岸田氏の急接近が伝えられ、岸田氏が首相を支え続け、禅譲を期待しているという見方が政治記事によく登場します。日本の政治記事は政界裏話が重要な柱になっており、政治記者が禅譲という業界用語をしばしば無批判に使うことは、政治記事の劣化を意味します。
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靖国の外交問題化を防ぐ道
2017年8月19日
戦後72回目の敗戦の日(終戦の日)、首相以下20人の閣僚は靖国神社の参拝を避けました。その一方で、国会議員数十人が参拝に参加しました。国内外からの批判の焦点は、A級戦犯を合祀している靖国神社の参拝は、戦争指導者を肯定すると受け取られる点にあります。首相や閣僚らが「自分はA級戦犯を肯定していない。靖国参拝では戦争責任の重い彼らを追 . . . 本文を読む
中国と一体化した代理実験か
2017年8月14日
北朝鮮が弾道ミサイル4発を発射し、米グアム島周辺の海上に着弾する作戦計画を発表しました。発射実験なのか、発射計画なのか、作戦計画なのか、メディアには様々な表現が登場しています。実験よりも計画、計画よりも作戦というほうが切迫感があります。北も表現をエスカレートさせて、核ミサイルを実戦に使うぞと、脅しをかけられます。
核実 . . . 本文を読む
家業になったのか政治業
2017年8月5日
第3次安倍改造内閣は、首相を含め20人の閣僚のうち9人が世襲議員で、その比率は約5割です。党4役ではなんと3人が世襲議員です。世襲の比率は自民党が4割で他党に比べ圧倒的に高くなっています。それだけ国会議員を目指す人にとって、議員世襲は厚い壁、つまり参入障壁として立ちふさがっています。
政治家の2世、3世あるいは縁戚関係者でな . . . 本文を読む
閣僚以下は給与返納や停職
2017年8月3日
安倍内閣の改造人事が決り、何人かの閣僚は在職中の失態の責任を問われました。内閣改造を待たずに辞任した稲田防衛相について、安倍首相は「任命責任は私にある。厳しい批判は真摯に受け止める」と明言していました。首相はどのような責任の取り方をしたのでしょうか、するのでしょうか。
おやっと感じたのは、陸上自衛隊の日報の隠ぺい問題で辞任 . . . 本文を読む