またもや選挙対策に悪用か
2016年2月28日
安倍政権は消費税10%への引き上げを断念する気配を流しだしました。2017年4月実施の予定ですから、年末に17年度予算案を決める際に最終決断をすれば間に合うのに、気の早いことです。先送りすればこれで2度目となり、当分、次の実施時期を容易に決められないかもしれません。これが大問題です。
先送りした後、どうするのか。17年 . . . 本文を読む
またもキャッチフレーズ先行
2016年2月25日
安倍首相の悪いクセは、キャッチフレーズになりそうな計画、構想に急に飛びつき、実現可能性は後回しにすることです。メディアは半信半疑であっても、首相案件ですから大きな扱いをします。実現が怪しくなってくるころには、別の構想にすりかえるという手をよく使いますね。
首相は1月の施政方針演説で「同一労働同一賃金制度」の実現を明ら . . . 本文を読む
日本独自の研究成果を示せ
2016年2月23日
物理、化学、生理・医学などでは、日本人研究者も独創的な研究でノーベル賞を受賞しています。経済学ではどうなのでしょうか。現代の世界に大きな警鐘を鳴らす日本発の提言、学説がほとんど見当たりません。まるで経済学説の輸入業であり、経済学が翻訳業みたいですね。
経済専門の日経新聞の売り物である「経済教室」を日ごろ、愛読しています . . . 本文を読む
新しい経済思想が必要に
2016年2月18日
マイナス金利という未経験の時代に入り、資金の流れがどう変わるか、為替や株価の先行きはどうなるかなどのニュースが連日、報道されています。これまでの延長線上に経済社会がある、との前提で多くの予測がなされています。そんなことより、これまでの延長線はすでに断絶していることに気づくべきです。
経済社会は大きな転換期に入っており、こ . . . 本文を読む
放送局に圧力をかけたい人
2016年2月14日
高市総務相の電波停止の重大発言は、だれかにそそのかされてやったのでしょうか。あるいは生半可な理解で、そう口走ってみたかったのでしょうか。右寄りでタカ派的なことをいうと評価される政権の体質を示す事例がまた増えました。
放送法4条は、放送事業者に「番組が政治的に公平である」ことを課しています。高市氏は「繰り返し違反し、改 . . . 本文を読む
金融緩和の「軍縮」」こそ必要
2016年2月10日
黒田日銀総裁が自信満々で決めた初のマイナス金利の導入は、散々な結果を招いています。過剰な金融緩和政策を修正していかなければならないのに、総裁は逆走してしまったのです。事態が悪化を続けると、アベノミクスの失敗の序章につながりかねません。
今月末に中国でG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。日経の社説は「成長の持 . . . 本文を読む
シャルリ事件からの重大な問い
2015年2月7日
ソ連崩壊、米国発の金融危機などの予言で評価を上げた仏のエマニュエル・トッド氏が、新書で「シャルリとは誰か」(文春)を出版しました。イスラム系によるパリ同時テロ、風刺週刊誌「シャルリー・エブド」銃撃事件の構造的な原因、背景を掘り下げています。表面的なレベルの過剰反応を戒め、「テロ犯を生んだのは仏社会だ。移民2世らを経済システムに取り込む . . . 本文を読む
本音が聞けるほうが面白い
2016年2月5日
国会審議で民主党などは、安倍首相を挑発して、失言を引き出そうとする作戦をいまだに続けています。テレビ・ニュースでその様子を拝見していますと、挑発作戦はまあ空振りです。空振りどころか、首相の人気を逆にあおる結果を招いているのではないですか。
何事にも強気のほうが支持率を高めると信じている首相は、ずけずけ質問の弱点をついて逆 . . . 本文を読む
「とうとうやってしまったのか」の声
2016年2月1日
金利の一部をマイナスにする日銀に対し、「ついにやってしまったか」といった辛口のエコノミストがおりました。実感がこもっており、私も同感ですね。「デフレ脱却ための金融緩和策の効果は限界」との警告が強まっているのに、黒田総裁は動じず、マイナス金利という異次元の措置にさらに踏み込みました。この先が心配です。
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