米経済の現状を見よ 2013年10月30日
今年のノーベル経済学賞は3人の米国人学者が受賞しました。この10数年、受賞を米国人が独占する傾向が強まっています。そんなに米国発の経済学が優れているなら、かれらに支えられて米国経済もきっとよいに違いありません。実情はまったく違いますね。実際の経済と経済学は無関係なのですかねえ。
ノー . . . 本文を読む
(短篇)みずほの不可解な対応 2013年10月29日
みずほ銀行グループが暴力団組員らに融資し、それを放置していた問題で、どうにも腑に落ちない点があります。系列信販会社のオリエントコーポレーションが直接の担当部署でありながら、その責任追及をどうするのかが不明なのです。
28日に第三者委員会が調査報告書をだし、みずほ銀は業務改善計画を金融庁に提出しました。現役役員、OBを含 . . . 本文を読む
大気汚染と軍事汚染 2013年10月
洋画家の梅原龍三郎が描いた「北京秋天」は、北京の澄んだ青空がモチーフになっています。今や北京の大気汚染は悪化する一方で、絵になりません。街はどんより、地上すれすれまでスモッグで覆われ、マスクやタオルで顔を覆う市民の姿を報道写真で見るにつけ、よくこんなところで人間が生きていられるものだと、思いますね。
異常を通り越し . . . 本文を読む
(短篇) 首脳の脇があまい 2013年10月25日
米国の情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していた。そんな疑惑が持ち上がり、首相自身がオバマ大統領に釈明を求めました。盗聴によって、重要な機密情報が流出していたのなら、ドイツ側も脇があまかったのでしょう。
国家機密に関する事件だけに事件の内容が最終的にどの程度、明らかにされるか分かりません。全 . . . 本文を読む
太陽光と風神 2013年10月22日
先日、「太陽光設備会社、みずほ銀行から2億円詐取」という記事を見て、切り抜いておきました。暴力団への融資隠しで経営トップの重大な責任が問われている、あのみずほ銀行を手玉にとったのです。銀行もあっさりだまされたのは、太陽光発電は脱原発の主役のひとつになっているからでしょう。いわば、現代になって、新しい太陽神話が生まれつつあるのですね。
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痛税感隠しに発端 2013年10月20日
消費税が2014年4月に3%、引き上げられ8%になります。小売りの段階で消費税分をどう表示するかのやり方がまちまちになりそうで、消費者は混乱するでしょう。結論からいうと、2004年に総額表示(税込みの小売り価格表示)を義務付けた法改正が混乱の発端であります。その法改正の理由はいろいろあったにせよ、消費税分を目立たなくしておく、感 . . . 本文を読む
他の業界も発言を 2013年10月16日
2014年4月の消費税3%、引き上げが決まり、新聞界は軽減税率を導入するよう、強く要求しています。わたしは生活必需品には軽減税率を適用すべきだと思っています。そうでもしないと、消費税をこれからも段階的に引き上げていくことに、国民の反発が強く、選挙にも大きな影響をもたらすため、政治的にも無理でしょう。では、どのような形の軽減税率ならよ . . . 本文を読む
実施時期が奇妙 2013年10月14日
消費税が来年4月に3%、引き上げられます。問題は2015年10月にさらに2%、引き上げられ、10%になるかどうかです。財政状態、社会保障財源の確保から考えると、とにかく10%まで引き上げるべきでしょう。今回の記事は「こうあるべき」論ではなく「果たして、そうできるかどうか」についての話です。
わたしは、「2014年 . . . 本文を読む
二度も驚く 2013年10月10日
日本経済新聞の紙面に二度、驚くことになりました。米国の中央銀行にあたる連邦準備理事会(FRB)議長、つまり日本でいう総裁、の人事をめぐる報道の姿勢のありかたです。小さな誤りはすぐ訂正しても、大きな誤りははぐらかす。そのことです。
9月13日付けの夕刊で日経は一面トップで「FRB議長にサマーズ氏、副議長にブレイナード氏 . . . 本文を読む
難しくなった合意形成 2013年10月6日
リーマン・ショックから5年たち、世界経済は回復に向かっているとか、米国はシェールガス革命で新しい時代に入りつつあるとか、最近、しきりと楽観的なことがささやかれておりましたね。ところがです。米国が異常な事態に陥り、これが今、世界中で起きていることを象徴的に暗示しているような気がしてなりません。
観光の秋、米国にいっ . . . 本文を読む
姿勢をただせ 2013年10月3日
ある晩、愉快でないできごとがありました。些細といえば些細な話なので忘れることにしておりました。それが、ある時、周りの人にに話すと、「けしからん、けしからん」と皆がいいます。規律が求められるSP,それも元首相のSPなので、皆さんにもお話することにいたしました。
SPとは、Security police の略称で、要人の身 . . . 本文を読む