新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

中国型アジア銀行の本当の大問題

2015年03月28日 | 経済
  だから西側はなめられる                          2015年3月28日    中国主導のアジア・インフラ投資銀行の設立は、構想力でも、日米欧に対し圧倒的な力の差を見せつけています。アジアの途上国ばかりでなく、ヨーロッパ諸国も一斉に加盟を表明し、日米が取残されてしまい、あせっています。これまでの議論を拝見していますと、もっとも重要な部分が忘れられています。 . . . 本文を読む

NHK会長のハイヤー私的使用、なぜ悪い

2015年03月26日 | メディア論
 セキュリティーへの配慮は必要                         2015年3月26日    NHKの籾井勝人会長が,秘書室差し回しのハイヤーを私的な目的に使い、公私混同だと、国会で騒がれました。私的なゴルフらしかったにせよ、こんなことでなぜ国会がとやかくいうのか。国会が取り組むべきことは他にいくらでもあるでしょうよ。このときの処理伝票の公開を民主党が要求したそうです . . . 本文を読む

ノーベル賞が泣く野依理事長の辞め方

2015年03月25日 | 社会
  強すぎた権力志向                        2015年3月25日    理化学研の野依良治理事長(76)が今月末で退任します。任期途中の辞任ですから、世界を騒がせたSTAP細胞研究をめぐる不祥事の責任をとったのだろうと思うのが自然です。それがそういう形をとらなかったのですね。後味が悪い退任となりました。    理化学の女性研究者による論文の不正 . . . 本文を読む

チュニジア観光になぜ行った

2015年03月21日 | 海外
  テロの犠牲者はもうこりごり                     2015年3月21日    「イスラム国」で日本人の人質殺害事件が起き、日本中が怒りに震え、安全保障感覚の大切さを思い知らされたばかりです。今度はチュニジアに観光に行った日本人3人が他の外国人とともにテロにあい、命を落としました。イスラム過激派がうようよしている北アフリカになぜこの時期に行ったのでしょうか。不思 . . . 本文を読む

池上彰さん、本の書きすぎが心配

2015年03月18日 | メディア論
著作権問題を気鋭の学者が言及                         2015年3月18日     元NHKの「週間こどもニュース」キャスターだった池上彰さんは、驚くほどいろいろな分野にわたり、おびただしい点数の本を書き、テレビにも出演する有名人です。恐ろしく博学で勉強熱心な人がいるものだと感心するとともに、どうしたらこんな芸当ができるのかと、不思議にも思っていました。やは . . . 本文を読む

メルケル首相、何か忘れていませんか

2015年03月14日 | 国際
  「総括すべき過去」は広い                        2015年3月14日     ドイツのメルケル首相が来日し、安倍首相と会談しました。言うべきことは言い、さすが堂々として、貫禄がありました。首相を称賛する論評があまりに多く、ドイツに詳しくない私も何か言わずにおられなくなりました。激動の国際環境の中で鍛えぬかれている百戦練磨の政治家だけあって、自国に都合の悪 . . . 本文を読む

公明党の巧妙な対自民戦術

2015年03月11日 | 政治
  対立の演出は計算づくか                        2015年3月11日    自民一強体制に張り付いている公明党の動きをみていると、巧みな計算がなされているようにみえてきます。自民の強硬な出方をけん制しながら、公明党が求める要求をだしては気をもませ、最後は決裂でなく、自公政権として成案がなんとかまとまるという筋書きです。    そのような展開が . . . 本文を読む

政治献金に消える補助金

2015年03月07日 | 政治
  財政危機の国庫は火の車                         2015年3月7日     農相の辞任が飛び火し、首相、民主党代表以下、相当数の議員の政治献金問題が表面化しています。安倍政権は幕引きに必死で、政界全体の問題なのだから、みんなで反省し、改善策を探ろうという逃げの構えです。ここから見えてきたのは、大小含めておびただしい数の補助金が、財政危機の国庫から配分され . . . 本文を読む

いい殺人と悪い殺人、消える境界線

2015年03月04日 | 社会
 21世紀は殺人の世紀か                          2015年3月4日    まずお断りしておきます。殺人には、いいも悪いもなく、すべてが間違いなく悪です。それでも殺人、殺害には節度やルールがあったはずです。その境界線がなくなってきました。20世紀は戦争と革命の世紀でした。このままだと21世紀は、人間同士が殺しあう殺人の世紀になりかねません。   . . . 本文を読む