新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

就職人気ランキングで全滅した新聞の凋落

2017年04月28日 | メディア論
  メディア異変か、テレビも全敗 2017年4月28日  大学生の就職人気ランキング調査からほぼ全新聞が姿を消しました。民放テレビはどうかというと、これもほぼ全敗です。日経・就職情報マイナビの調査(4月26日、日経)は伝統的メディアの中核であった新聞、テレビが信じがたいほど凋落しています。こんな調査結果は、恐らく初めてだと思います。4・2万人の就活生が投票したといいますから、軽視で . . . 本文を読む

任命責任という首相の軽々しい詫び方

2017年04月27日 | 政治
   またも首盗り物語で幕引き 2017年4月27日  「東北でよかった」という軽率な発言で、今村復興相が更迭されました。この人物の軽薄さはさんざん批判されていますので、ここでは任命権者の責任とは何かを考えてみました。安倍首相は「任命責任は私にある。心から国民の皆様にお詫びする」と、発言しました。何度、この言葉を聞かされたことでしょうか。  憲法第8条には「内閣総理 . . . 本文を読む

小細工が目に余るこども保険と教育国債

2017年04月23日 | 経済
  平和ぼけとはこのことだろう 2017年4月23日  自民党は聞こえのいいネーミングで、財政体質の悪化を隠そうとしていますね。与党が熱心になっているこども保険と教育国債はどうにも無理があります。こども保険は保険という名称は不似合いで、子育て支援のための目的税の変型です。教育国債は名前を変えた赤字国債で、国の借金そのもので、返済するのは後の政権、後の世代です。  今は平時です . . . 本文を読む

日本経済を歪める日銀の偏向人事

2017年04月20日 | 経済
  金融緩和の泥沼脱出は至難 2017年4月20日  日本経済に将来、大きなダメージを与えるのは、誤った金融政策の後始末です。長引く異次元緩和の誤りに気付き、いつ軌道修正するのかなと思っていましたら、まだまだ先です。日銀のかじ取りにあたる政策委員会(定数9人)の委員2人の任期切れに伴い、政府は交代人事を提示しました。それをみると、異次元緩和派が7人に増えました。  日米欧は0 . . . 本文を読む

厳しくなった高齢者運転講習の体験記

2017年04月16日 | 社会
  ブレーキとアクセルを同時に踏む認知症 2017年4月16日   高齢者の運転事故が増えています。これに認知症が重なると、悲惨な事故につながります。高齢運転者の免許更新の条件が厳しくなり、私も先日、75歳以上を対象とした運転講習を受けました。同じ組になった3人のうち1人はシミュレーターを使った模擬運転で、アクセルを右足、ブレーキを左足で同時に踏んでいました。恐ろしいこと . . . 本文を読む

東芝と東電の双子の危機で原発に黄信号

2017年04月13日 | 経済
  原発存続論は現実に勝てるか 2017年4月13日  東芝という世界的な巨大企業が原発事業でつまづき、一瞬にして存亡の瀬戸際に追いつめられました。数年前に遡れば、これも日本で最大級の東電が原発事故を起こし、実質的な経営破たんに陥り、原発不信の暗雲を世界中に広げました。東芝危機と東電危機は連動しています。東芝の将来より、原発の将来をどう考えるが本当の問題ですね。  東芝は原子力事業から . . . 本文を読む

内閣肥大化による適材不足が暴言の一因

2017年04月09日 | 政治
  民間はリストラ、政府は膨張の一途 2017年4月9日  今村復興相が記者会見で激高し、フリージャーナリストと大ゲンカしている様子をテレビで拝見しました。「今の発言を撤回しなさい」、「応じません」とやり合っていました。発言の撤回を求められたのは記者であり、どちらが大臣でどちらが記者であるか分からないような問答です。押し問答の末、大臣は「うるさい」との捨てゼリフを残して退室しました . . . 本文を読む

教育勅語という毒饅頭を誰が食べる

2017年04月06日 | 政治
   答弁書を閣議決定する不思議 2017年4月6日  愛国主義教育を看板に掲げた森友学園の騒動で、学校や学園における教育勅語の扱いに反省ムードが高まるだろうと思っていましたら、逆なのですね。安倍政権は「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまで否定されることではない」との政府答弁を閣議決定しました。なぜわざわざこんなことまで、閣議決定するのだろうか、真意は何 . . . 本文を読む

慰安婦像撤去は二の次、三の次でよい

2017年04月04日 | 国際
  北朝鮮対策に重心を移せ 2017年4月4日  日本の駐韓大使と釜山総領事が3か月の一時帰国を経て、帰任することになりました。慰安婦問題をこじらせる韓国側への対抗措置のつもりでした。何をしでかすか分からない北朝鮮の動きを見ていますと、北対策が最重要、最優先の外交課題です。今朝の新聞には、早速「少女像撤去を要請へ」とあります。慰安婦像の撤去は二の次、三の次の扱いでいいのです。 . . . 本文を読む