びっくりする大幅緩和の謎
2014年4月30日
「勝手に自分で判断して、薬を飲むのをやめたりしないでくださいよ」。毎月、通っている地元の循環器内科の医師の忠告です。血圧、コレステロール、中性脂肪など、健康診断の判断基準に使われる数値が大幅に緩和されそうですね。そのことを書いた新聞記事を切り抜いて持っていき、「わたしはこの薬をもう飲まなく . . . 本文を読む
会談は実質1時間40分
4月29日
オバマ米大統領がアジア4か国歴訪の皮切りに日本を訪問し、安倍首相との首脳会談、天皇の歓迎晩餐会などに臨みました。2泊3日の滞在で、この間、新聞の紙面はこれらの話で埋め尽くされました。日米同盟関係、対中政策、アジア重視のリバランス(再均衡)政策、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の促進な . . . 本文を読む
さ迷える大国でないのか
2014年4月24日
最近、新聞を読んでいて、国防省や米軍首脳のブレーンも務め、米国を代表するとされる歴史家、故アーネスト・メイの中国論が目を引きました。「中国がどこへ向かうのか、まったく予想がつかない。中国自身にも分っていないだろう」という言葉です。特に後半の「中国自身にも分っていない」という部分は鋭い指摘だと、思いまし . . . 本文を読む
悪循環にはまるか黒田効果
2014年4月17日
黒田日銀総裁の異次元金融緩和から1年間は、黒田効果というか、アベノミクス(安倍政権の経済政策)の魔術に加え、心理的効果も手伝い、株が上がり、地価が上がり、物価が上がり、いよいよデフレから脱出できると、強調する声も聞かれました。2年目にはいったところで、本当にシナリオ通りにいくのだろう . . . 本文を読む
多神教対一神教
2014年13日
政府は中長期のエネルギー政策の指針となるエネルギー基本計画を閣議で決定しました。原発、再生可能エネルギー、火力などの最適な構成を目指すとしています。その核心は原発の扱いですから、国民、政界、メディアなどの評価は二つに割れ、対立しています。原発なしに経済、産業活動は大きな影響を受けずにまわっていけるかどうか、論争は . . . 本文を読む
マネーが世界の覇権を握る
2014年4月9日
黒田総裁が始めた日銀の異次元緩和から丸1年、経ちました。金融政策の歴史的変革です。評価する声、危うさを指摘する声に分断されています。わたしたちの生活にも直結する問題です。日本に限らず、主要国で金融政策、金融市場で激変がおきています。これを大局的に眺めると、経済、大きくいうと世界は、金融というかマネーが覇 . . . 本文を読む
本人も本人、朝日も朝日
2014年4月5日
NHKの籾井会長に対して、朝日新聞と毎日新聞などが厳しい批判を続けています。視聴者からも2万件以上の批判が寄せられているそうです。そうした中、新年度予算案が国会で3月末に承認され、進退問題はしばらく下火になりましょう。ひと山、越したものの、いずれまた問題を起すような気がしてなりません。 . . . 本文を読む
論文の検証に没頭
2014年4月3日
ノーベル賞級の新発見か、と騒がれた新万能細胞の疑惑解明への取り組み方が、一般社会の常識とはかけ離れていると思っています。簡単には説明できない新発見には、うそのない詳細な論文が必要であるにせよ、新発見があったのかなかったのかを、まず検証することを優先するか、論文審査と同時進行で検証を進めるべきなの . . . 本文を読む