誰も信じなくなった物価目標
2015年10月31日
物価引き上げの無理な目標を設け、強引な金融政策に踏み込み、過半の専門家が懸念していた通りの展開になっています。優れた専門家集団に支えられているはずの日銀総裁の発言が二転三転し、見苦しい限りです。こんな日銀総裁は日銀史上、まず存在したことはないでしょう。
最近、日銀OBが集まった会合があり、黒田総 . . . 本文を読む
富裕層を喜ばす矛盾
2015年10月28日
公明党は支持層である低所得者のために行動するはずです。それが逆なんですね。軽減税率めぐる公明党の動き見ていると、創価学会に配慮した低所得層対策のはずが、高所得層、富裕層により有利になっているのです。なぜそんな矛盾した行動をとるのでしょうかね。
自公両党の税制協議会が再開され、2017年4月に予定される消 . . . 本文を読む
短篇=政治以前、政治家以前
2015年10月25日
嘆かわしい、見苦しい、絶句する。なんとでも形容できますね。維新の党の分裂、大阪維新の会の発足、両者の本家争いを見ていると、これは政治以前、政治家以前の次元だと思います。
維新の会は地方を改革し、日本を改革するのに、ある程度、期待できそうな時期もありました。それが二つのグループに分裂してしまい、「 . . . 本文を読む
謝罪文化は見直しが必要
2015年10月22日
社長受難の時代ですね。連日、次々に謝罪の場に引きずり出され、深々と頭を下げる。世の中には社長になれた人より、社長になれなかった人のほうがはるかに多いので、こうした光景はメディアの格好の標的です。多くの人は溜飲を下げます。社長の首、謝罪で幕引きすれば、問題が解決したように思って満足するというのは、いかがもので . . . 本文を読む
国家主導型経済は成功しない
2015年10月17日
安倍首相は企業経営にどこまで口出ししていいのか、分っていないようですね。16日に官邸で経済界の代表らと「官民対話」の会合を開き、越権の発言がなされました。企業は十分に儲かっているのに「設備投資の伸びが十分でない」、「投資拡大の具体的な見通しを示して欲しい」と、強い調子で迫ったのです。「具体的な見通しを」 . . . 本文を読む
急激な円安で効果が帳消し
2015年10月16日
あい変わらず、多くのメディアは政府の発表をそのまま信じて報道しているようなものですね。21世紀の新貿易秩序となるTPP(環太平洋経済連携協定)で日米など12か国が合意しました。メディアは重要な点を忘れて報道していませんか、と言いたいのです。
消費者からみると、TPPの発効で関税が撤廃・引き下げされ . . . 本文を読む
短篇=挑発で失うものは大きい
2015年10月13日
安倍政権はユネスコ(国連教育科学文化機関)への分担金の削減、停止を検討しているとの情報を流しています。中国が申請した南京事件(日本軍による30万人の虐殺)文書を世界記憶遺産に、ユネスコが登録決定したことへの反発です。
虐殺数が30万人というのは、明らかに誇張であり、日本が日中戦争でいかに残 . . . 本文を読む
民間はスリム化、政府は肥大化
2015年10月8日
安倍改造内閣が発足しました。新聞の一面にでかでかと載っている閣僚名簿を眺めがら、大臣はいったい何人になるのだろうかと、ため息がでました。数えきれないのです。指折り数えたところ20人になりました。選挙のときのハク付けになりますから、特に初入閣の9人は、満面に笑みがあふれています。
首相は「1に経 . . . 本文を読む
2人はさながら研究対象の化身
2015年10月6日
今年も2人の日本人が、ノーベル賞の医学・生理学賞と物理学賞を受賞しました。お2人の記者会見、映像、写真を拝見していますと、印象が好対照であることもあり、何度も何度も写真を見直しました。2人とも何かに似ているのです。
医学・生理学賞の大村智さん(80)のまん丸のお顔は、まるで感染症の菌を一撃で殺す . . . 本文を読む
排ガス違反車の即時走行停止を
2015年10月4日
超優良企業の代表とされた独WVの排ガス規制逃れは、連日、続報が伝えられています。公表された事実、メディアの報道で判断する限り、不思議でならないことがいくつもあります。
まず、1100万台に排ガス規制の不正なソフトが組み込まれ、これらの車を路上で走行させると、規制規準の40倍もの窒素酸化物を放出す . . . 本文を読む
短篇=計画、目標、願望の羅列
2015年10月2日
安倍首相の張り切ぶりには目を見張るものあります。日本は強力なリーダーに恵まれず、政治的にも経済的にも国際的にも、20年以上、低迷を続けてきました。
首相は日本の改革に向け、強い意欲はお持ちのようです。問題はあまりにも、たくさんの課題、目標を掲げるので、何が実現可能なのか、何がビジョンにすぎないの . . . 本文を読む
ドイツは地球環境を敵に
2015年10月1日
欧州最大手の自動車メーカーVWのトップの言葉ですかねえ。あまりの白々しさに絶句しました。「会社のために身を引くことにした」、「こんなショックなことはない」、「これほどの規模の不正が行われていたとは、信じられない」、「不正ソフトで検査を逃れていた事実を自分は把握していない」などなど。
全部、間違いかウソ . . . 本文を読む