風はくるくる変わる 2013年9月30日
大阪・堺市の市長選挙で、維新の会の橋下氏側が破れました。維新の会にかげりがすでに見え初めており、今回の敗北は維新の会の勢いをさらにそぐことになるでしょう。一時は政界の牛若丸、時代の異端児、あるいは時代の寵児などと持ち上げられた橋下旋風は今後、どう考えればいいのでしょうか。
何年か前、自民党政権が続いていたころ、 . . . 本文を読む
落ち着いて落ち着いて 2013年9月27日
安部が首相のニューヨーク証券取引所で講演した時の発言には驚きました。「日本が復活すると、世界経済回復のけん引役になる」はいいにしても、「世界経済回復のためには3語で十分だ」の表現はどうでしょうか。
3語とは「Buy my Abenomics(安倍首相の経済政策)」です。新聞の見出しには「日本買いを呼びかけ」とな . . . 本文を読む
物価上昇の中身が重大 2013年9月26日
安倍政権は消費者物価の上昇率の目標を前年比で2%としています。物価上昇率は景気を測る図る体温みたいなもので、デフレ脱却の結果、その程度の数値に達したら、まずまずアベノミックスは成功だと、考えるのでしょう。物価が上がり始め、今のうちに買いたい物を買っておこうという動きが強まれば、景気も温まってきます。
景気刺激 . . . 本文を読む
痛烈な皮肉しばしば 2013年9月25日
新聞の切り抜きを整理していたら、「丸谷才一氏、死去、87歳」の記事が目に入りました。来月10月で死去一年になります。文学とは無縁のわたしが書くのは、文学論ではなく、丸谷氏について強い印象が残っている話です。切り抜きを読み返しているうちに、このブログでどうしても触れたくなったの話です。
わたしは新聞社の系列出版社に出向した経験があ . . . 本文を読む
スクープは怖い 2013年9月19日
経済専門紙の日本経済新聞が、もっとも得意とする分野で世界的、国際的な大誤報をやってのけました。これほど三拍子そろった誤報はめったにありません。他紙のことだと、笑ってはおれません。新聞社では、いつ同じようなことが起きるか分らないからです。
日本のメディアが米国で最も注目されている人事で誤報したこと、この人事は国際的 . . . 本文を読む
「100年に1度」のウソ 2013年9月17日
リーマン・ショックから5年経ち、いろいろな角度から解説がなされています。わたしがどうしても言いたいのは、あの当時の、いわば流行語である「100年に1度の深刻な経済・金融危機」の「100年に1度」は、二つの意味でウソだったのではないかということです。
ひとつは「100年に1度」という表現が「そんなに深刻な危機なら . . . 本文を読む
残念な話だ 2013年9月14日
夏の甲子園の高校野球で、物議をかもした選手のファウル打法は、野球のあり方を考えるうえで、本質的な問題がひそんでいるようにみえます。この打法を事実上、禁止されたこの選手は号泣したそうで、今も、きっと苦しんでいることでしょう。本当は、わたしも、そっ . . . 本文を読む
薬局バブルを痛感する 2013年9月12日
この年齢になると、以前にまして病院、医院のお世話になります。循環器内科、歯科、眼科、皮膚科など、毎週一度はどこかに通っています。その帰りに立ち寄って、薬を買うのが調剤薬局です。病院、医院のすぐそばにあるので、便利は便利です。素朴な疑問は、こんなにたくさんの調剤薬局があって、よく経営をやっていけるな、ということです。
. . . 本文を読む
マネーは逆に過剰ではないのか
2013年9月8日(日)
黒田日銀総裁による異次元の金融緩和策では、マネー市場に大量の資金を供給することにしています。それに対して、金融、資本マネー市場では、世界はもちろん、日本でも、むしろマネーは過剰になっている、との指摘もおおいのです。どう考えたらよいのでしょうか。
世界という単位で見ると、金融緩和策を広げていく . . . 本文を読む
閣僚も3,4年はやれ 2013年9月7日(土)
安倍首相が来年の通常国会まで、内閣改造をしない、といいました。首相が続投しても、これまで内閣改造は1年くらいの間隔で行われ、そのたびに相当な数の閣僚が交代してきましたね。いい仕事をやってもらうには、せめて2,3年、できることなら3,4年は留任してもらったほうがいいのではないでしょうか。
民間の会社にたとえれば . . . 本文を読む
「市場の期待」は正しいのか 2013年9月4日(水)
マネー市場の記事で「市場の期待」という表現がよく登場しますね。この言葉が以前から気になってしょうがありませんでした。まるで「市場の期待」が主人公のようなのです。そうではないでしょうと、わたしは言いたいのです。
結論からいうと、「市場の期待」にいつもこたえようとしていると、 経済、 . . . 本文を読む
日銀に破綻はあるのか 2013年9月1日(月)
日銀がデフレ脱却を悲願にした経済政策の中心的プレーヤー になっています。あまり過大な役割を押し付けると、中央銀行としての健全性が失われ、経済、金融にとって逆効果になることはないでしょうか。
財政については、主だった国は日本を含め、健全化の目標、基準を設け . . . 本文を読む
芥川賞の文芸記事の不思議 2013年9月1日(月)
芥川賞、直木賞の受賞決定の紹介記事が、いつも大きな扱いになっていることを不思議だなあ、と思っています。同じような思いを持っている人は多いのではないでしょうか。
この夏もそうでした。わたしは文学の愛好家ではありませんから、いつごろからそうなったのか知りません。石原慎太郎さんの「太 . . . 本文を読む