政府、日銀は作り話をやめよう
2018年1月27日
先進国で最悪の財政赤字、それを支える日銀の国債の最大級の購入という異常な政策に、多くの国民は「実際には危機は起きていない。騒ぎすぎ。株だって上がっているではないか」、という意識でしょう。楽観的な国民の意識の発生源は、政府、というより官邸、さらに日銀などが「どうにかなります」と、作り話のような目標を掲げ続けていることにあります。
. . . 本文を読む
最強の政権が最低の財政規律
2018年1月22日
ニューヨークの観光名所、自由の女神像が財政危機のあおりで閉鎖になりました。米議会与野党が連邦予算の扱いをめぐり、攻防を続け、予算が失効しているためです。議会の調整がつかなければ、70万人もの職員の自宅待機、各種の行政の停滞となります。
米国は好景気が続き、株価は2万4千㌦の高値です。一方、国家財政は問題が山積し、新年度(米国)に . . . 本文を読む
アレキサンダーと比べる愚
2018年1月16日
自民党の小泉進次郎氏を呼べば、聴衆は集まるし、テレビに登場すれば、視聴率を稼げるし、出版物に載れば売れます。政治はもちろん、メディアも出版社も識者も将来、政治的な器と期待できるであろう人材を、酷使、浪費しすぎているとの思いを持ちます。
月刊文芸春秋2月号に、著名作家の塩野七生氏が出版した「ギリシャ人の物語ーアレキサンダー大王篇」( . . . 本文を読む
出口でなく入口が始まった
2019年1月12日
金融政策の専門家だった知人と新年会で、「日銀の異次元緩和の出口はいつになるか」を話題にしたら、「日銀の出口より、財政危機からの出口を決めるのが先だ」との指摘を受けました。日銀だけで出口の時期、規模を決められない状態だと、いうのです。
日銀による大量の国債購入は、消費者物価の引き上げ(目標2%)やデフレ脱却のためというより、財政フ . . . 本文を読む
金正恩を最高指導者と呼ぶ朝日
2018年1月6日
元旦を含め、新年の社説をざっと読んでみた感想を述べます。新年社説は前年末から何度も論説会議を開いて、時間をかけて論旨を練る新聞社が多いでしょう。新聞社の特色を知るいい機会です。
いつも気になってることからお話します。「南北朝鮮対話、日米と共に事態打開を」(5日)という社説に、朝日新聞の本性が表れています。記事の中に「最高指導者、 . . . 本文を読む
政権の支配下に入った財界
2019年1月4日
経団連の次期会長に、日立製作所の中西宏明会長(71)の就任が確定しました。製造業出身、経団連副会長、国際経験の3条件を満たし、適任とされています。そうでしょうか。選定経過をみると、時代は激変していくのに、経団連は旧態依然という思いを抱きます。
会長人事で先行した日経新聞には、「最後に残った大本命、政権との近さが決め手」という記事が載 . . . 本文を読む