低成長で社会格差が広がる
2020年7月31日
景気が拡大から後退に転換していた時期を「18年10月」と、内閣府は認定しました。安倍政権は19年1月に「景気拡大は戦後最長になった」と語り、アベノミクスの成功の証明書にしたかったのでしょう。その時、景気はすでにピークをうち、下り始めていたのです。
コロナ危機が始まる直前の今年2月まで、政府は「景気は緩やかに回復を続けてい . . . 本文を読む
法整備に及び腰の国会の責任
2020年7月24日
全身の筋肉が衰える「筋委縮性側索硬化症」(ALS)の女性患者に依頼をされ、薬物を投与して殺害したとして、2人の医師が嘱託殺人の容疑で逮捕されました。安楽死や尊厳死の法整備を国会が怠ってきたことも事件の背景にあります。これを機会に、安楽死に対する法的な考え方を明確にしてもらいたい。
難病で生きる望みを失い、死を選択するし . . . 本文を読む
新聞も未練がましい論調
2020年7月23日
東京五輪の開催まであと1年となりました。日本の状況だけで決められないし、新型コロナ感染が拡大している国が多く、開催は絶望的でしょう。無理に開催すれば、コロナウイルスの発生源の国でありながら収束状態に入り、選手はトレーニングに励んでいるはずの中国を最も利することになります。
中国の感染収束は、共産党の独裁政権だからできたとい . . . 本文を読む
ニュースの評価表示が不可欠
2020年7月16日
「何が本当か」「どちらが正しいのか」。メディアが流すニュースに接していると、こうした判断がつきかねるケースが増えています。メディアは情報を急いで流していればいい時代から、情報の評価を伴うニュースの伝達が不可欠な時代に変わりました。
米国では、SNSで投稿への監視機能を強化する姿勢に転換を始めています。「政治家や政治関係 . . . 本文を読む
任命責任とは何かも言わず
2020年7月9日
国会議員の河井夫妻が選挙違反事件で起訴され、法廷で裁かれることになりました。歯がゆいのは、口先だけの政治ばかりでなく、筆先だけのマスコミです。有権者はいらついています。
安倍首相は「前法相の任命責任を痛感する」「説明責任を果たしていく」といい、マスコミは「任命責任を問う」「首相や自民側は説明責任を果たせ」と、批判しています . . . 本文を読む
淀む中央政界の活性化が必要
2020年7月6日
東京都知事選で現職の小池百合子氏が圧勝しました。コロナ危機対策が現職に有利に働いたほか、自民・公明党が実質的に支援しましたから、勝って当然でした。女性票の60%程度を獲得し、女性政治家にかける期待も大きかったようです。
選挙前に、小池氏を批判する暴露的な本「女帝/小池百合子」が出版され、学歴詐称(カイロ大卒)説が蒸し返されたり、「 . . . 本文を読む