もっぱらゴーンに責任
2019年3月29日
ゴーンを追放した後、日産の企業統治改革をどう進めるか。専門委員会が発表した提言書を読むと、ゴーンの独裁者ぶりがすさまじい。日本人代表取締役、担当社員はゴーンになぜもっと抵抗しなかったのか。あきれるほどの独裁者でしたから、楯突くのは無理だったでしょう。
これほど経営の実態をリアルに書いた報告書は、めったにありません。委員会には日産の社外 . . . 本文を読む
スポンサー契約が足かせか
2019年3月23日
20年の東京五輪を控え、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田会長が6月に退任することを表明しました。大会招致に絡む不正疑惑でフランス司法当局の捜査を受けており、仏当局に拘束されかねないため、海外出張にも行けず、JOC会長の職責を果たせなくなっているからです。
主要紙は一斉に社説で取り上げました。「危機感欠如のJOC」(朝日)、「 . . . 本文を読む
終末期の医療用語は意味不明
2019年3月17日
親しかった友人、知人が周囲で少なからず多数、亡くなっていきます。自分もいつ末期がんと言われたり、植物人間状態に陥ったりするか分かりません。そこで以前から気にかけていた日本尊厳死協会に入会すべく、申込書を郵送してもらいました。
公立福生病院で透析治療を中止したため、死亡事故が起きました。生前の意思の確認、患者や家族への説明に行き違 . . . 本文を読む
異次元緩和の失敗を認めよ
2019年3月14日
2%の物価引き上げ目標について、麻生財務相が国会答弁で「2%に達していないのを理由に怒っている一般庶民は、私の知るところでは一人もいない」と、発言しました。失言なのか舌足らずなのか判然としない麻生発言に、またひとつ語録が加わりました。
日銀は怒涛のように通貨を市場に供給し、物価を上げようと異次元金融緩和を数年、続けています。基にな . . . 本文を読む
くたびれ儲けに終わるか
2019年3月8日
保釈に至るゴーン被告の様々な行動を見ていますと、結局、ゴーン被告は「骨折り損のくたびれ儲け」に終わりそうに思います。「儲け」はあるのか。この諺の意味は「くたびれしか得られなかった」、つまり「くたびれただけ」ですから、「儲け」はないことになります。
拘置所から保釈される際、ゴーン被告は作業衣姿に変装しました。撮影した映像を巻き戻した姿は . . . 本文を読む
空転する首脳外交の誇大報道
2019年3月2日
ベトナムの首都ハノイで行われた米朝首脳会談には、3000人の報道陣が駆け付け、最大級の注目を集めました。会談は早めに打ち切られ、共同声明も見送られました。内政の手詰まりから、外交面の政治ショーに目先を変えたい首脳たちの手法に、メディアは簡単に踊ってしまう。
政治はますます外交にはけ口を求め、外交はますます政治ショー化する。解決に至 . . . 本文を読む