新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

北朝鮮に拉致被害者を戻す気はあるのか

2014年10月30日 | 政治
   妙な演出だけには凝る国                        2014年10月30日    北朝鮮による日本人拉致被害者らの再調査をめぐり、日朝の協議が平壌で二日間、行われ、日本側は「迅速な調査をし、報告を」と迫りました。次第にはっきりしてきたのは、北には拉致被害者を日本に戻す気があるのか疑念を持たざるを得ないということです。ひどい国です。北の政治体制が変わらない限り . . . 本文を読む

(花物語) 富士山紅葉

2014年10月28日 | ガーデニング
    冷気に燃える         2014年10月28日    「花物語」はしばらくお休みにしておりました。花の写真をとるために通っている富士山麓の気温が下がり、冷気が覆い始めますと、紅葉のシーズンです。このところは、1日ごとに、輝きがましています。周辺の紅葉でもっとも美しいと思うのがこれです。山モミジかイロハモミジです。ドウダンの紅葉もモミジ以上の濃さで、この組み合 . . . 本文を読む

秘密保護法、最後は国家機密の公開を

2014年10月23日 | 政治
 期間満了後の出口に触れず                     2014年10月23日    国の機密情報の漏洩を防ぐため、特定秘密保護法が12月に施行されます。10月15日に秘密の指定・解除のルール、手続きを定める運用基準も決まりました。さすがに「戦前の治安維持法の復活だ」いう扇情的な批判は影を潜め、この厳しく、混沌とした国際情勢を乗り切るには、なんらかの機密保持は必要だとい . . . 本文を読む

女性2閣僚辞任、政界の不思議さ

2014年10月21日 | 政治
 「自分でも分らない」とはね                     2014年21日     小渕経産相と松島法相が辞任しました。政界に疎いわたしでも、政界は、それを取り巻く政治メディアを含め、つくづく不思議な世界だと思います。政界は分らないというより、外部からみても分らないようにしておくのが政界のノウハウなのでしょう。困ったものです。    まず、安倍首 . . . 本文を読む

過剰マネーが相場を揺さぶる

2014年10月16日 | 経済
   金融は緩和より縮小を                      2014年10月16日    株式市場や為替市場がまた荒れています。株の動き、為替の動きは実体経済とあまり関係のないところで決まる傾向がどんどん強まっています。関係がないというよりか、実体経済や国際情勢の変化、変動を口実に相場を動かそうとする機関投資家、ファンドなどの動きに振り回され、市場全体が動いてしまうのです . . . 本文を読む

報道の自由には責任が伴う

2014年10月13日 | メディア論
  パク大統領の「うわさ」に思う                    2014年10月12日    韓国のパククネ大統領のうわさを書いた産経新聞のコラムが大統領を激高させ、検察庁が執筆した記者を出国禁止にして事情聴取し、ついに自宅起訴した問題は、日本のメディアが一斉に取り上げています。多数の一般記事、解説、社説、コラムが書かれています。不思議なことに、どのメディア、識者も言論、報 . . . 本文を読む

台風を「最強」とは無神経な

2014年10月11日 | 社会
  テレビは語感を大切に                     2014年10月11日    日本に接近する台風19号の報道で、テレビの乱暴な言葉遣いが気になってしょうがありません。大きな台風だと、被害者、死者が不可避なのに、「最強の台風」、「強力な台風」という表現を使っています。無神経です。放送倫理・番組向上機構(BPO)は誤報ばかりでなく、言葉遣いをチェックすべきですね。 . . . 本文を読む

ノーベル物理学賞、日本人受賞者の人物分析

2014年10月09日 | 社会
 ドラマさながら、3者3様の違い                    2014年10月9日    台風一過の10月7日、ノーベル物理学賞を3人の日本人が受賞しました。超一級の学者にはもともと強烈な個性が備わっているにしても、今回の3人ほど見事な対比をみせてくれたことは稀でしょうね。わたしはテレビニュースの報道を食い入るように見つめ、新聞はなんども読み直しました。青色発光ダイオード . . . 本文を読む

産経ソウル支局長の擁護に異論

2014年10月05日 | 海外
 報道の自由が泣く                    2014年10月5日    男性めぐるパククネ大統領のスキャンダルめいた「うわさ」を、産経新聞のソウル支局長が地元紙の報道をなぞって記事にし、自社サイトに掲載したところ、名誉毀損で訴えられました。どうでもいいような話なのに、支局長を検察に出頭させ、事情聴取、出国禁止にするに及んで、波紋が広がり、「報道の自由への圧迫」、「言論 . . . 本文を読む

アベノミクスに異変か

2014年10月03日 | 経済
 金融緩和の副作用が次々                   2014年10月3日     アベノミクス(安倍政権の経済政策)に異変が起きているように思えます。異変という言葉が強すぎるのであれば、変調の兆しが強まっていると言い換えましょうか。これが成功し、日本が20年に及ぶデフレから脱してもらいたいという願いは、わたしも変わりません。実際はどうかというと、不都合な現象があちこちに現 . . . 本文を読む