大統領選という最悪のタイミング
2024年9月8日
日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画について、バイデン大統領が中止命令を出す方向だと、報じられています。すでにトランプ氏は「日本に買わせてはいけない。我々の製造業の遺産を取り戻す」と断言し、ハリス副大統領(民主党大統領候補)も「米国が所有し、米国が運用する企業であり続けるべきだ」と、述べています、日鉄による買収計画の破綻は必 . . . 本文を読む
大谷選手、能登震災、那須町殺人の3点セット
2024年5月12日
NHK「ニュース7」(夜7時定時)は毎晩、ほとんど見ています。11日は「能登半島震災、那須町の夫婦殺害事件、大谷選手の活躍」に加え、北朝鮮による日本人拉致問題を巡る国民集会が主なニュースでした。
最初の「3点セット」は、多くの視聴者は「またそのニュースか」と、うんざりしているでしょう。拉致事件も被害者 . . . 本文を読む
小さな政治論の各論が優先
2024年1月29日
連日、自民党の派閥の解消、裏金事件の追及が新聞、テレビ、ネットでにぎわっています。この1、2か月、同じようなニュース、コメントばかり溢れ、もう飽き飽きしている人が多いでしょう。私もそうです。
「派閥とカネの悪弊を今度こそ断ち切れ」(日経社説、1/26日)、「規正法の罰則強化も欠かせない」(読売社説、同)、「政治資金の流 . . . 本文を読む
資金疑惑が集中する安倍派の再評価
2023年12月29日
21世紀に入り、特にこの10-20年、世界的に多次元の分野で歴史の歯車の逆回転が加速しています。世界も日本も、外交、政治、経済、社会もそうです。大きな問題から身近な暮らしの問題まで、われわれは「歴史をご破算に願いまして」の時代にほんろうされている。これが今年1年の総括です。
既存の枠組みが無残に崩壊し続けてい . . . 本文を読む
財政監視の独立機関の設置が必要
2022年12月24日
政府が決めた来年度予算案は総額114・3兆円、11年連続で過去最大を更新しました。財政赤字がこれも過去最大を更新、そんなことにはおかまいなしに、財政膨張策をとり続けているのは信じ難いことです。
自民党政治は「根拠なき楽観論」に基づき、予算案にいくつもの偽装を施しています。日本を除く主要国は財政監視の独立機関を設 . . . 本文を読む
比較することの意味と無意味さ
2022年9月20日
エリザベス英国王の葬儀が19日、ロンドンのウエストミンスター寺院で行われ、日本からも天皇、皇后両陛下が参列しました。来週の27日に非業の死を遂げた安倍・元首相の国葬が行われます。
二つとも国葬(state funeral)と呼んでいますから、二つを比較してみたくもなります。比較することには意味はあるし、無意味でもあ . . . 本文を読む
米国債中心の日本は金小国
2020年8月6日
金価格があっという間に、1㌉2000㌦を超え、史上最高値を更新しました。市場では「米大統領選を控え、経済の不透明感が続くので、2300㌦まで高騰する」との声も聞きます。年初来30%以上、過去1か月で15%の上昇ですから、「金バブル」なのでしょう。
主要国の超金融緩和の流れで金が高騰していたところに、コロナ危機が加わり、不況 . . . 本文を読む
任命責任とは何かも言わず
2020年7月9日
国会議員の河井夫妻が選挙違反事件で起訴され、法廷で裁かれることになりました。歯がゆいのは、口先だけの政治ばかりでなく、筆先だけのマスコミです。有権者はいらついています。
安倍首相は「前法相の任命責任を痛感する」「説明責任を果たしていく」といい、マスコミは「任命責任を問う」「首相や自民側は説明責任を果たせ」と、批判しています . . . 本文を読む
科学的根拠を欠いた自賛と自虐
2020年6月29日
新型コロナウイルスの累計感染者数が全世界で1000万人を超え、死者は50万人に達しました。100年に一度あるかないかの歴史的な大異変とみて、いろんな分野の著名な識者たちがコロナ危機を論じています。日本は「コロナ対策の優等生」、その逆の「危機管理意識の落第生」と様々です。
日本を含むアジアは欧米と比べ、感染者数、死者数 . . . 本文を読む
科学的根拠を欠いた自賛と自虐
2020年6月29日
新型コロナウイルスの累計感染者数が世界で1000万人を超え、死者は50万人に達しました。100年に一度あるかないかの歴史的な大異変とみて、いろんな分野の著名な識者たちがコロナ危機を論じています。日本は「コロナ対策の優等生」、その逆の「危機管理意識の落第生」と様々です。
日本を含むアジアは欧米と比べ、感染者数、死者数は . . . 本文を読む
論文の検証に没頭
2014年4月3日
ノーベル賞級の新発見か、と騒がれた新万能細胞の疑惑解明への取り組み方が、一般社会の常識とはかけ離れていると思っています。簡単には説明できない新発見には、うそのない詳細な論文が必要であるにせよ、新発見があったのかなかったのかを、まず検証することを優先するか、論文審査と同時進行で検証を進めるべきなの . . . 本文を読む
加害者も反省の式典を
2014年3月12日
東日本大震災から3年になった3月11日の報道ぶりを見て、何か重大なことを置き忘れているなという印象を持ちました。何か足りない、と皆さんも思われたのではないですか。それは何だろうとしばらく考えていました。大震災、原発事故の被災者、犠牲者のニュースはあふれるほど紹介されているのに、被害者と . . . 本文を読む