「まさか」が大事故を招く
2019年10月31日
集中豪雨をもたらした台風19号を忘れたかのように、秋晴れの日も戻ってきました。私の目に焼き付いて離れないのは、北陸新幹線の多数の車両が整然と並んで水没していた光景です。水没する前に、なぜ車両基地から退避させなかったのか。JR東日本の危機管理意識を検証する必要があります。
10編成120車両(うちJR東分は8編成)が水没し、床下の . . . 本文を読む
新聞論調も空疎で空回り
2019年10月28日
菅原経産相が地元事務所による贈答品の提供、秘書の香典持参などで、公職選挙法違反の疑惑を問われ、辞任しました。メロン、カニ、香典などの提供で閣僚ポストを棒に振るなんて、ばかばかしい。この程度の人物がなぜ閣僚になれたのか、有権者はあきれています。
安倍首相は「任命責任は私にあり、国民に深くお詫びする」と、語りました。毎度の常套文句です . . . 本文を読む
社会常識を反映する判断を
2019年10月22日
船戸結愛(ゆあ)ちゃんの虐待死事件で、東京地裁は養父に懲役13年の判決(10/15)を言い渡しました。判決は「過去の同種の事件の中で最も重い事件だ」と位置付けながらも、結果は甘すぎる。「悲惨、残酷な児童虐待なのに、刑はなぜこんなに軽いのだろう」と、疑問を持った人は私ばかりでないでしょう。
大きな理由は、司法(法律家)が過去の判例 . . . 本文を読む
自主的な決定が望ましかった
2019年10月18日
東京五輪の花であるはずだったマラソン(及び競歩)の会場が札幌に移ることになりました。国際オリンピック委員会(IOC)が東京の酷暑を懸念し、やはり酷暑のドーハの世界陸上で棄権者が続出したことで、会場変更を決断しました。
基本方針が決まると、重大な決定、変更を自主的にできないという日本の意思決定の弱点が露呈しました。異常気象に対す . . . 本文を読む
ネットは2時間が2割
秋の新聞週間に合わせて行った全国世論調査を、読売新聞が大きく掲載(10/14)しました。朝日新聞による慰安婦、原発のねつ造、誤報批判がもう収まったとの判断も手伝ったのか、新聞報道が最も信頼が高く正確で、インターネットには偽の情報(フェークニュース)がよく流されるとし、新聞の存在価値を強調する形になっています。
新聞の部数減が激しくなるにつれ、ネットは偽情報を . . . 本文を読む
反イスラエルが尾を引く?
019年10月12日
村上春樹が今年もノーベル文学賞を逃しました。有力候補と言われ続けて、何年になるのでしょうか。ある理由から今後もまずないと思います。私は6年前と3年前の2度、同じような主旨で、同氏がなぜノーベル賞から見放されているかを書きました。
この時期になると、このブログにアクセス件数が増えるのと、今でもその理由は通用すると思っていますし、まだ . . . 本文を読む
遺棄致死でなく遺棄殺人罪に
2019年10月8日
「パパ、ママ。許して下さい」と悲痛の叫びをノートに書き残した船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)の虐待死事件を扱った東京地裁で、検察は養父に懲役18年を求刑しました。甘すぎる。15日の判決では、これをさらに減刑するでしょう。甘すぎる。
政治、経済、国際などをメインにする私のブログで、あまりに残酷さに驚愕し、めったに扱わない児童虐待 . . . 本文を読む
信頼回復には荒療治が必要
2019年10月3日
関西電力の会長、社長ら20人が原発所在地の地元企業を資金源とする不透明な金品を受領していた問題で、調査報告書を公表しました。さらに詳しい調査をするために、社外の弁護士で構成する調査委員会を新設するとのことです。
もっと過去にさかのぼり、この20人以外にも金品を受領していた人物がいたかどうかも、徹底的に調査すべきです。細心の神経と注 . . . 本文を読む
高所得層ほど得する矛盾
2019年10月1日
消費税の税率が1日、10%に上がりました。混乱を招いている軽減税率(8%)の導入は、公明党と新聞業界が固執し、安倍政権を動かしたからです。ですから、軽減税率に関する報道は、流通現場の混乱、消費者の戸惑いがもっぱらで、本当に軽減税率が国民のためになるのかという問題提起がありません。
本体価格に掛ける税率10%は区切りのいい数字ですから . . . 本文を読む