安倍首相との電話会談は筋違い
2019年1月28日
マクロン仏大統領が安倍首相との電話会談で、日産会長にスナール氏を起用するほか、ルノーと日産の経営統合の意向を示唆しました。企業レベルの話に大統領が首を突っこんできたことは、問題を政治・外交化させる愚策です。長期化するデモに手を焼き、国内向けのポーズを取りたかったのでしょうか。
仏政府がルノーの筆頭株主(20%)とは言え、まさか . . . 本文を読む
期待値だけ高めた愚
2019年1月24日
北方領土問題を含む平和条約交渉について、日ロ首脳会談は何の進展のないまま終わりました。安倍首相は「相互に受け入れ可能な解決策を見出す決意を共有した」と述べ、菅官房長官は「2019年における日ロ関係の素晴らしいスタートになった」と総括しました。政治は建前しか語らないことが多いので、このような発言になったのでしょう。
それにしても、期待値だ . . . 本文を読む
仏政府、ルノーもやっと決断
2019年17日
東京地検特捜部に逮捕されたゴーン被告を解任し、後任人事を決めることを仏政府、ルノーが決断しました。日産は早々にゴーン会長を解任しましたから、残る仏側の出方が注目されていました。ルノーは第2次世界大戦後、国営化されてルノー公団になり、民営化された後も仏政府が筆頭株主(19%所有)ですから、重い決断です。新体制の構築を急がねばなりません。
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権力者に必要な社会的責任
2019年1月11日
日産の前会長、ゴーン被告が会社法違反(特別背任)などの罪で追起訴されました。報道されている情報が事実とすれば、会社の私物化としか言いようのない行為の数々は、法的には今後の捜査、裁判の行方を待つとしても、経営モラルの欠落は否定しがたいと思います。
刑事事件ですから、ゴーン被告を有罪に持ち込めるかどうかという法的議論が不可欠な課題であ . . . 本文を読む
情報社会より皇室の伝統が上位か
2019年1月8日
天皇退位に伴う新しい元号を4月1日に公表し、皇太子が即位する5月1日に改元されることが決まりました。情報システムの改修、事前準備に1か月は必要なのに、事前公表に猛反対した保守系の議員が少なくなく、社会常識よりも皇室の伝統を重視する人たちが政治的な影響力を持っていることに驚きました。
新年の新聞を読んでいて、こういう議員の行動に . . . 本文を読む
イメージ操作にメディア荷担
2019年1月3日
選挙が民主主義を支えているという原理、原則が怪しくなってきました。大衆迎合的な選挙そのもの、有権者をイメージ操作する選挙対策を通じて、民主主義の危機が深まっているように思います。
最近の1年間だけでも、「民主主義の死に方/選挙が独裁をもたらす逆説」(米ハーバート大教授、新潮社)、「民主主義を脅かす格差拡大」(ファイナンシャルタイム . . . 本文を読む