氷山の一角、恐れをなし幕引き
2018年4月30日
福田財務次官のセクハラ騒動は、財務省が次官の非を認め、調査終了を宣言し、退職金もわずかに減額する形でケリをつけました。セクハラは各界、各分野に相当な広がりを見せているとみられ、次官のセクハラはその一端すぎないのでしょう。これをもって一件落着とせず、社会的な調査、解明が必要です。
財務省の調査が事実とすれば、財務次官という官僚の . . . 本文を読む
学生は読まない、見ない
2018年4月24日
社会の動きをいち早く察知、分析し、政治権力も監視する役割を持っているはずの新聞、テレビの就職人気がまた低下しています。日経新聞による新卒学生(19年予定)を対象にした調査結果は昨年に続き、上位100社に新聞、テレビ(NHKを除く)は入りませんでした。
あらゆる情報が雑踏のように交錯するネットが情報伝達の主力になっていくのでしょう。新 . . . 本文を読む
次官セクハラも初期対応にまずさ
2018年4月19日
日米首脳会談を一面トップに掲載していた全国紙は一紙くらいでした。他紙は財務次官のセクハラ辞任で大展開していました。トランプ大統領も自身のセクハラ疑惑、側近の相次ぐ更迭で政権基盤が揺らいでいますし、安倍首相も次々と浮上する不祥事で支持率が急落し、混迷の度を深めています。首脳会談の主な狙いが支持率回復や選挙対策だとみられていますから、し . . . 本文を読む
安倍政権下では方向転換が困難
2018年4月16日
国会は森友、加計学園を巡る攻防で明け暮れ、新聞、テレビは反安倍も親安倍も連日、政権の動揺ぶりを報道するのに熱心です。内閣支持率は急落していますから政権は死に物狂いです。責任をもっぱら官僚に押し付け、首相が「膿を出す」といっていれば、逃げ切れるのか、闇が深くなってきました。
そんな最中、黒田日銀総裁が再任されました。経済的視点か . . . 本文を読む
底が抜けたような情報リーク
2018年4月10日
森友学園と思えば、次は加計学園で連日、「まさか、まさか」ですね。これでは来春の地方統一選、夏の参院選に影響が出ないはずはなく、与党議員も戦々恐々でしょう。与党全体の責任というより、官邸発の問題ですから、「安倍政権はいつまでもつのか」に関心が移っています。
長引けば野党は喜ぶでしょう。喜んでも野党には政権を握る力はありません。自民 . . . 本文を読む
負ければチャンスはもう来ない
2018年4月5日
財務省の決裁文書改ざん事件だけでも、政府に対する国民の不信感が高まり、憲法改正の国民投票で与党側が勝つ見込みは大幅に後退したと、思っていました。さらに、改憲されれば条文に明記される主役の自衛隊で、文書管理の隠蔽疑惑が持ち上がりました。
国民投票にとって、これは致命傷になりかねません。朝日新聞は「文民統制が利いていないと野党」、 . . . 本文を読む
視聴者の声を聞くべきだ
2018年4月1日
安倍政権が検討している放送事業の見直しに対し、テレビ局、親会社にあたる新聞社から猛烈な批判が巻き起こっています。論点が多岐にわたり、何を重視するかはそれぞれの利害で異なります。今後、放送と通信の垣根がなくなるといっても、放送法の第一条の「公共の福祉(利益の意味)に適合するように規律し、その健全な発展を図る」という精神をどう継続させるかを私は重 . . . 本文を読む