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相手の立場になって考える

2017年12月10日 | コンサルティング

相手の立場になって考えなさい。はじめてこの言葉を聞かされたのはいつの頃だったでしょう。物心ついてしばらくすると、自分と他者との間には「関係」というものがあるらしいと気づきます。それは、自分が社会に参加して行く過程で次第に重要な意味を持ちます。「相手の立場になって考える力」は社会に出てからますます必要になります。

当社は小さな会社ですが、上場企業を中心に比較的大きな会社との取引があります。部署としては人事部門が多く、仕事上のやり取りをする相手も大体は管理職クラスです。

時々、20代の若手社員が窓口になることがありますが、要注意です。商談のとき若手社員の態度や口の利き方が(当社を)見下したようになることがあるからです。そんなとき、私はその社員の上司に遠慮なくダメ出しをします。「貴社の教育は上手く行っていないですね」くらいのことは言います(本人に言ってもわからないからです)。

大企業ほどこうした傾向が強いのですが、もちろん例外もあります。矛盾した言い方ですが、その例外に共通する要素は例外なくある経験をしていることです。

それは「営業」という経験です。入社後、少なくとも1年以上営業職を経験した若手社員は、概ね相手の立場になって考えることができます。

営業という仕事においては「もしも自分が相手の立場だったらどう思うだろう」と顧客の気持ちや考えを推し測ることが必要だからです。仮に相手の立場を考えずに一方的に売り込んだり、相手の言葉を無視して話しを進めようとしたりすれば、間違いなく先輩や上司から厳しく指導されることでしょう。

営業を経験させることで相手の気持ちを考える習慣がつきます。それは何年経っても、どんな仕事をするときでも必ず役に立ちます。

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