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会社に研修は必要ない?

2018年03月25日 | コンサルティング

当社にはかれこれ10年以上お付き合いいただいている顧客が何社かあります。そうした会社の中にも、研修に対して否定的な考えを持つ社員の方がいます。「研修はその場限りで効果がない。必要ない」とはっきりと口に出して言う管理職の方もいます。

冒頭からこう書いてしまうと、「研修不要論」に対する批判がここから始まると思われたかもしれません。(当社は研修会社ですからね!)

しかし、批判するつもりはありません。なぜなら「研修は不要である」と頑なにお考えの方にとって、研修は不要だからです。

以前、研修は要らないと言う管理職の方にお考えを伺ったことがあります。

「勉強は基本的には個人の問題。教室に集まって講師の話を聞いたりグループ討議したって仕事の能力が上がるわけがない。」

「その通りです。」と私は答えました。

この方が言う「勉強」とは、自ら仕事の能力を高める努力を意味しています。私自身が講師を担当した研修や、サポートで立ち会った研修等を全部ひっくるめると千回以上になりますが、勉強する人は勉強するし、しない人はしません。研修を受けたからといって変わることはありません。

ただし、長年の経験からはっきり言えることがひとつだけあります。それは「自分が勉強する人間かそうでないかは勉強してみないとわからない」ということです。

ほとんどの人は通常、上司、同僚、部下、他部署の人や取引先といった「関係者」の中で過ごします。研修ではそうした日常を離れて外部の人間(研修講師)の言葉をふんだんに聞きます。さらに、これもまた日頃はあまり体験しない「学ぶ」という刺激が加わり、新しいものの見方や考え方に気づくことになります。

そして、研修で得た気づきや知識、受講者同士のネットワークを職場に戻ってから活用するなら、仕事の能力は確実に上がります。

もちろん本当に活用するかしないかは「やってみないと」わかりません。それでも研修をきかっけに「自分は勉強する人間だったんだ!」と気づく人も少なからずいます。当社が長年お付き合いいただいている会社は、そのことが本当によくわかっています。

「研修は必要ない?」という疑問には「必要かどうかは研修を実施してみればわかります」とお答えしています。

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