朝っぱらから良い天気で、最低気温約0℃だった今日、
オフロードビレッジでWR250Rの試乗会が催された。
ヤマハのblogによると先日のいなべスポーツランドでの試乗会には300人が来場し、9:30の受付開始には5~60人並んでいたというので、受付開始1時間前に会場入りしようと早々に支度して正座して待っていたが、あまりに寒そうだったので、結局0820に出っ発、9時前に着こう…と思ったけど、最後の最後、入間大橋で大渋滞。あそこの交差点はちょっと考えた方が良いねぇ。でも橋を増設しないと無理か。日曜の朝なら大丈夫だろうなんて考えが甘かったわけやね。
裏道を発掘しておくべきだった。
それでも9時前に着いたんだけど、既にかなりのヒトデ
。
駐輪場にはいろんなバイクが各地から詰めかけていた。オンもオフも、でっかいのも小さいのも。しかしだね、
WR250Rの試乗会にWR250Rで来る人って一体何かね?(笑)
申込用紙に記入して受付を待っていたが、あまりの人数に受付を10分以上繰り上げた。それでもあっという間に長蛇の列。午前中に乗れるのか?と心配になったが主催者発表で「走行時間を30分繰り上げる」というアナウンスが。走行開始時間は10時よりもかなり早まった。
しばし待つも(体内時計計測)30分もしないうちに順番が回ってきた。試乗車には二種類あって、OEタイヤ装着車とオフタイヤ装着車があったことを後でしるが、あれこれ選べる状況には無かったのでまぁ、仕方ない。
今日乗ったのは白いボディーのWR。車体はヘッドライトの大きさのせいか大きくは見えない。もっとも普段乗っているのがクジラみたいにでかいトランザルプなのでなおさらそう見えるのか
跨ってみると高いと言われるシート高も苦にはならなかった。サグと呼ばれる1Gでの沈み込みが適度にあり、XR250よりも乗りやすいと感じた。もっとも普段乗っているのがブラキオサウルスの背中ほどにたk(ry
シートとタンクのつながりが良くデザインされているようで、レーシーに走る分には全く違和感がない。長距離は走れないので(コースを
たったの二周しかできない!)シートがツーリングに適した物かどうかは判別出来ないが、スタンディングでもシッティングでも良い感じだ。
この違和感がない、というのが重要で、走りについても全く違和感がなかった。つまりストレスフリーに乗り回せるということだ。
とにかく回して楽しいという話だったので、第一コーナーの立ち上がりからスロットルに頼って加速してみた。これが実に素晴らしい!
エンジンは天井知らずにどこまで回るようで、それでいて不快なメカノイズは皆無。KX125の様に暴れることもなく、うるさくもなく(笑)、下から上まで「使える」。125の2stレーサーよりピークパワーは低いが、扱いやすさでWR250Rの方が速いんじゃないだろうか?何よりパワーバンドを気にすることなく、半クラッチも要らず、一気に吹き上がるエンジンはイージーライドという以上に気持ちいい。
一周目はコースが解らないのでジャンプしなかったが、それでもサスペンションの秀逸さには驚かされる。ギャップで多少暴れたとしてもサスがほとんど吸収してくれる感じだ。今までのオン/オフバイクとは次元が違う感じ。もっともRMXとかCRMとかDR-Z400は乗ったことがないけどね。
それにトラクションも良い。
コーナーでスロットルを開けても無駄な挙動が無く、全てが車体を前に押し出す力になっているかのようだ。総合的に限界が高いんだろうね。相当無茶しないと怖いことにはならない気がした。
ブレーキはよく効く。速く走るためには良く止まらなければならない訳だけど、オフでもそれが十分実感出来る。
気になる点があるとすれば、一回シフトミスでエンストしたんだけど、FIが燃料ポンプを止めてしまうので、再スタートしにくい感じがすること。メインスイッチを一度切ってイニシャライズした方が速いみたいなんだけど、キルスイッチで何とかしてくれると嬉しいかも。それでも
「キック百回の刑」にはならないので、大きな問題ではないよ。
結局ジャンプすることもできず、あっという間に二周を回ってしまったけど、とにかくストレスフリーだということ。違和感がない走りというのは重要だとおもう。
セロー225だと1速がローギアード過ぎて直ぐに吹け切っちゃったり、トランだと細かい凸凹は良く吸収するけど、サスが車重に完全に負けていたり、何より重たい。KX125はパワーバンドを使えばロケット加速の
特急直線番長号になるけど、ちょっとしたミスで
マックスに付けられたナイトライダーの様にヘナヘナになってしまうが、WR250Rではこれらは一切無い。
装備重量が132Kgにもなるけど、バランスの良さとパワーでセロー225よりも軽く感じる。これはエンデューロにおいて重要な要素になるだろう。同じ価格帯のDR-Z400と迷う所だけど、軽さの点でWRに軍配が上がりそうだ(DR-Z400は乾燥重量で130Kg。WRは123Kg)。
最終型のXR250は吹け上がりやパワー感に於いてヘナチョコ度満点だったわけだが、FI+ショートストロークのWRにはそんなヘナチョコ感は皆無。XR250が「それでも男ですか!軟弱者!!」とセイラさんに殴られるカイだとすれば、WR250Rは「あ~ちくしょう!こんなのってあるのぉ~っ!」とお高くとまったSM女王様風女を責め上げるデューク東郷であろう。
提灯記事を書くつもりが無くても、絶賛せざるを得ない。
「なんてバイクなんだ…WR250R…」とCIAもKGBもVOAも驚くばかりである。
一つ問題があるとすれば、LEXUS並に高い価格だけだ。
なお、ハードオフの跡地に建設中のLEXUS川越店はまだ完成していない。