近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

普通列車のサービス格差

2010年10月25日 | 5番線「気になる○○○…」
今日はJR西日本の普通列車のサービス格差について取り上げてみましょう。
またサービス格差の内容ですが、早い話が運転されている車両のことです。

私の自宅沿線にはJR神戸線が通っている事もあり新型車両が積極的に導入されています。
JR化後の翌年に221系が登場して以来、急速に国鉄時代の車両が置き換えられました。
また12月1日には6代目の新快速用の車両である225系の投入が決定しています。

では他の地域はどうでしょうか?。まずは北近畿エリアの状況です。
最近になってワンマン用の223系が投入された為、改善つつあります。
しかし播但線などでは旧型車両に大改造を施して使用している場合が多いです。

続いて阪和線・南紀エリアの状況についてです。
阪和線は1994年に投入された223系0番台以外は新型車両は投入されていません。
この路線は運転本数も多いことから簡単に全ての車両を置換えることは出来ません。

南紀エリアについてですが、こちらも国鉄車両に大改造を施した車両が多いです。
基本的にワンマン運転に対応した103系と105系が運用されています。

続いて北陸エリアの状況です。
今年の3月から223系をベースにした521系が米原~金沢間で運転を開始しました。
しかし金沢以遠は419系や475系などの国鉄車両がまだ多く存在します。

そして中国エリアの状況です。
岡山・広島地区には1987年にキハ120系が投入されて以来、新型車両は投入されていません。
山陰地区は山陰線高速化事業の一環で新型車両のキハ126系が投入されました。
しかしこれは沿線住民の募金や自治体の協力などで行われたものです。


また新型車両の最終投入時期は以下の通りです。

 京阪神エリア…225系(2010年12月)
 北近畿エリア…223系5500番台(2008年3月)
 北陸エリア…521系(2010年3月)
 阪和線・南紀エリア…225系5000番台(2010年12月)
 岡山地区…キハ120系(1987年4月)
 広島地区…115系(1980年)
 山陰地区…キハ126系(2003年)

基本的にアーバンネットワークの路線(特にJR神戸線)に新型車両が多く投入されています。
これは需要が高い事に加えて、阪神や阪急などの競争相手が多く存在するからです。
また広島地区は需要はあるものの競争相手があまり存在しない為、新型車両は投入されません。

現時点で、新型車両の投入を促進させる最も確実な方法は沿線住民の募金です。
しかし相当の努力と募金額が必要になるのは言うまでも有りません。
(最近、投入された521系の製造費用は2両で約4億円程度です。)