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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ドレイク方程式

2010-05-12 09:45:31 | 日記
 来週火曜の朝6時、太陽光ヨットが打ち上げられるという。太陽光線を帆に受けてその反動で移動するという面白いアイデアの宇宙船だ。本体に比べ帆の部分がやけに大きな船になるだろう。
 大きな大きな帆を軽く丈夫に作り込み、小さく小さく折りたたんで、しかも人手を介さずにきれいに広げる技術を持たなければ実現できるものではない。で、まずそれをやることができる日本がやる。次はアメリカがやる。
 一般的にはソーラーセイルと呼ぶらしいが、来週打ち上げられる日本のヨットは「イカロス」と名付けられた。年末に飛ぶはずのアメリカのは「ライトセイル1」と言う。

 あれ?イカロスって高く飛びすぎたために羽のロウが融けて墜落してしまったあの彼?と気になるネーミングだが、イカロスだってそう何回も失敗を繰り返すつもりはなかろう。頑張って飛んで欲しい。

 イカロスと同時に同じH2Aロケットで金星探査機「あかつき」が飛ぶ。「あかつき」に関する新聞記事を読んでいて初めて知ったが、金星というのは自転周期が公転周期より長いらしい。地球の1年にあたる公転周期は224日、地球より141日短い1年だ。が、地球の1日にあたる自転周期は、なんと243日もかかるのだ。しかも、他の惑星とは逆の回転をしているという。西からのぼったお日様が東に沈むのだ。そして1日が1年より長い。かなり大変な星だ。調べがいがある。

 目の前にあるのに、なぜそうなっているのか、仕組みがわからないものをわかろうとする努力をやめてはいけない。新しいアイデアを実現する試みをやめてはいけない。世界中のすべての人がその気持ちを失ったとしたら、その瞬間、人類はこれまで長い時間かけて築き上げてきた文明を失う。

 ドレイク方程式と呼ばれる不思議な式をご存知だろうか?カール・セーガン博士がテレビ番組「コスモス(COSMOS)」の中で解説してくれた式だ。「COSMOS」は本にもなったので目にした人も多いだろう。テレビ放送は30年ほど前、私が大学生の頃だったような気がする。目を皿のようにして見た覚えがある。

 ドレイク方程式は宇宙人が存在しているかどうかを計算する方程式だ。宇宙人と言っても、その存在を他の宇宙人に知ってもらえるだけの文明を持っていなければ存在自体知りようもない、という考え方から、その宇宙人は宇宙に向けて自分達の存在を発信できるだけの通信技術を持っていることを仮定している。宇宙に存在する生命の中で、そこまで好奇心を持って進化できる生命が発生する確率と、実際にその技術を手にできる確率などが、方程式の項に書き記されている。

 そしてその最後の項は、宇宙に向けて通信を行うことができる文明が存在している期間、すなわち文明が好奇心を持って進化していける期間があげられている。長ければ長いほど、宇宙人がいる、として発見される可能性が高くなる。地球人が宇宙に向けて通信できる技術を身に付けてわずか数十年だ。他の天体の宇宙人が地球人を見つけてくれる可能性はかなり低い。

 疑問を持とう。好奇心を育てよう。


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株式会社ジェイエスピー
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