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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

きっかけ

2010-05-17 09:23:21 | 日記
 「やじろべえ」というおもちゃがある。微妙なバランスをとってゆらゆら揺れるあれである。英語ではbalance toyと言うらしい。ある人の名前をつけて呼ぶ日本人の感覚が面白い。
 世の中のほとんどの物は微妙なバランスで存在しているように思う。まるで「やじろべえ」のように。だからほんのちょっとしたきっかけで、バランスが崩れ一方に大きく傾く。おっとっとっと、という感じだ。
 しかし、ちょっとしたきっかけで傾いた「やじろべえ」もなかなか一方に倒れたままにならない。揺れはするがまた元に戻る。一人一人の心のバランスが「やじろべえ」のようなものであるなら、ちょっとしたきっかけで一方に傾いたバランスを、傾いたままにする力は何なのだろう。それとも、実は傾いたままになってしまうことはなく、大きく揺れた後、心の方向が変わるだけなのだろうか。
 
 ある人や物や業務をちょっとしたきっかけで好きになったり、嫌いになったりする。ちょっとしたきっかけは、次のちょっとしたきっかけの引き金になり、さらにそれが次のきっかけになって、とドミノ倒しのように連鎖的に刺激が続くと、やじろべえは大きく傾く。
 人によって、どれぐらいの期間同じ傾向の刺激が続くと志向性が変わるのかわからないが、立て続け刺激を受け続けるとバランスは崩れる。

 やじろべえを良い方向に揺らすことができたら、継続して同じ刺激を与え続けることだ。そうすればやじろべえはもう傾いたままになるか、良い方向を向きっぱなしになる。ただ、良い方向に揺らしたつもりが悪い方向に揺らしてしまっていたら、その後の継続はひどい結果をもたらす。
 あなたを好きになってくれそうな人がいて、社交辞令ではない何かを感じるなら、継続的に刺激を与えたほうが良い。きっと本当に好きになってくれるだろう。だが、実はその逆だったりすると、かなり困ったことになる。
 
 「うつ」的傾向に陥る技術者が多い。心のバランスが崩れてしまうのだ。技術とは集積されたノウハウでもあるから、短期間で職場をローテーションするのは難しい。短期間で職場を変わってしまうと技術が身につかず、次に移った職場でまた別の技術習得をしなければならない。それがわかっているから、嫌だな、という刺激を継続的に受けても、耐えようとする。やじろべえは少しずつ傾き、ある日もう元にもどらなくなる。
 本人だけの問題ではない。周囲の心配りが必要な問題だ。できるなら、ある一定の期間で職場をローテーションすることも考えなければならないだろう。

 仕事が好き、という気持ちを多くの人が持っている。さらに仕事を好きになってもらうためには継続して良い刺激を受けることが必要だ。最良の刺激はお客様の喜ぶ顔だったり、感謝の言葉だったりするだろう。お客様に喜んで頂こうと頑張ることが、お客様に喜んで頂く結果をもたらす可能性を高くするだけでなく、自分の心のバランスを前向きに強く傾ける作用も持っている。お客様に喜んで頂くために何をすれば良いか深く真剣に考え、実行し、本当に喜んで頂けるサイクルができあがると、心の健康も維持されるのではないだろうか。

 きっかけは何かわからないが、喜ばせたい人がいるなら、やってみるべきだろう。
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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