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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

個人情報

2010-05-19 10:22:30 | 日記
 個人情報保護は一方で行き過ぎではないかと思えるほど進んでいるが、一方でこれでもかと言うほど認識が低い。
 わが社ではPマークを取得して以降、メール一つ出すのにもかなり神経を使うようになった。そんな私に、毎週日曜ともなるとあちこちからセールスの電話がかかってくる。電話というのも恐ろしい機械だ。勝手に家の中でガンガン音を立てるので仕方無しに出るわけだが、完全に一方的にセールストークを聞かされることになる。私の個人情報は保護されていないのか?様々な会社に自分達に都合の良い解釈が、いろいろとあるに違いない。

 野菜などに生産者の名前や顔写真が付いているものが出てきている。多少高くても安心して食べられるなら、と生産者の個人情報が付いている野菜を購入する方が多いのだろう。消費者のニーズに応じた動きだと思う。しかし、どの野菜にもすべて生産者の名前が付くようになったら、次に競争するのはどこだろうか。おそらく、品質ではないかと思うが、品質は本来見た目ではわからないにもかかわらず、なぜか美しく傷が無いものが品質が良いとされているように思える。しかし、野菜は本来、食物であるから、その成分が最も重要視されなければならないのではなかろうか。

 私が無農薬で作りました、という野菜が成分分析してみたら、農薬の成分が検出され、しかもその野菜から取りたかったビタミンなどの栄養成分が少なかったということにでもなったら、消費者は爆発するだろう。生産者の個人情報を付けるのも悪くは無いが、消費者が手に取った野菜の成分量がわかる仕組みがあれば、それが最も安心して良い物を選ぶ指標になるはずだ。
 簡単に野菜の成分分析できる仕組みを作ることができれば、農家も必要な成分量を増やす工夫をすると思う。そうなればさらに高品質の野菜が世に出ることになる。個人情報を付けて安心させるより、よっぽど本来的だ。

 が、簡易な成分分析の仕組みはまだ無いのか普及していないのだろう。もう少し待つしかない。
 
 すべての野菜に成分分析表が付いたとしたら、そしてどの野菜もある程度納得の成分で構成されている状況になったとしたら、次は何で競争すれば良いのだろうか?
 その時こそ、顔だ、と思う。さらに言うなら、生産者の人となりや生産時の物語が購入意欲に差をつけるのではなかろうか。

 生産者のプロフィールやメイキングドラマを知ってもらう努力は、おそらくすべての生産物に今後ついて回るトレンドとなるだろう。物を大切にする気持ちや思いは、大切に大切に育てた人や大切に大切に作った人から、食べる人や利用する人につなげていかなければならない。

 そういえば、ソフトウェアも同じだ。作り手のプロフィールやメイキングの苦労をわかりやすく伝える努力は今後必ず必要になる。個人情報を保護しつつ作り手の思いを公開する手段については、深く考えてみる必要がありそうだ。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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