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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

メキシコ湾

2010-05-28 09:32:46 | 日記
 アメリカのどこか沿岸で、石油が流出した、というニュースを最近聞いた覚えがある人も多かろう。メキシコ湾で4月20日に発生したのだった。イギリスのBP社が石油掘削用に作った洋上基地で爆発事故が起き、それから今日まで、休むことなく、大量の石油が海を汚染し続けている。大量というのが、どれぐらいの量なのか検討もつかないが、BP社は一度、1日に5000バレルだと言い、最近では、いや本当はもっと多いと言っている。とんでもない量がすでに海にあふれ出してしまった。しかもまだまだ、おさまりそうにない。今朝の新聞で、ようやく新しい手を打つらしいことが書かれていた。
 
 例えば捕鯨船に体当たりして捕鯨反対をアピールする団体がいるが、そういう方々は、こういう事故が発生すると、どのような対応を取っているのだろうか?
 
 経済の危機に対しては、ある程度世界が歩調を合わせて対応しようという空気ができてきたように思う。戦争の危機に対しても、ぐずぐずと繰り返されてはいるが局地的なものに抑えて拡大させない努力が世界中で行われ、ぎりぎり功を奏しているように見えなくもない。
 しかし、こと自然破壊の危機に関しては、世界の対応は遅い。特にマスコミは動きが鈍い感じがする。マスコミだけをせめても仕方がないけれど。事故を起こしたのがBP社であること、アメリカの庭先であったこと、そんなことも動きを鈍くしている一因かもしれない。
 私を含め、多くの人々は知らされないことについて関心や興味を持つことができない。関心や興味の対象でない事故や事件に対しては、人の知恵が集まらない。誰の関心も引いていないなら捕鯨船に立ち向かうような勇敢な行為を見せてもおもしろくなかろう。
 マスコミはこれまで、人に取材してニュースを作ってきた。小さな自然のありさまに取材したものはニュースでなく日曜朝の紀行番組になったり、ドキュメンタリー特集になったりするだけで、日々のニュースになることはない。電波や紙面が今起きている事を今伝える力を持たないなら、市民自らが伝えようとする努力を始めるしかない。
 
 携帯端末が発達し、市民が自分の周囲の情報を気軽に発信できる状況は作られつつある。今後は、多くの人々から発信された、その地域のニュースを総合的に俯瞰できる仕組み作りが重要度を増すだろう。マスコミと市民発信の「今の様子」を伝える力が融合すれば世界はもっと距離が近くなるだろうと思う。メキシコ湾の事故が実は自分の家のすぐ近くの出来事であると感じられる情報が増えれば、世界は変わる。

 やはり恐竜の絶滅はメキシコのユカタン半島付近に落下した巨大隕石が原因だったという研究結果を日本の大学も含め12カ国の研究機関による共同研究チームが発表したのが3月5日だ。その1ヵ月後にこの事故だ。メキシコ湾周辺には、危機を誘発する何かがあるのだろうか?
 数億年後の知的生命体が、人類が絶滅した原因はいろいろ考えられてきたが、最終的な引き金はメキシコ湾の油井爆発が原因だったと研究成果を発表することにならないよう祈りたい。祈るだけでなく、常に関心を払っていようと思う。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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