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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

今ここにいる理由

2015-03-30 08:28:24 | 日記
 物心がついて来ると自分は何者であるのか気になるものだ、と書き出して、はて、物心とは何者であるか、とそちらが気になりだした。goo辞書で検索してみると「世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。分別」とある。
 
 最近の研究では生まれたての赤ん坊でも周囲の大人たちの感情の動きを細やかに感じ取ることができているらしい。が、感じ取ることはできていても理解できているかどうかはわからない。知性で「理解」できるかどうかが大きな問題だと考えると、私の場合、今もって物心も分別もついていないのではないかと本気で考え込んでしまう。
 
 そんななんちゃって物心であっても、それがついて来た頃、自分はどこから来てどこに行くのか気になったりした。自分のルーツや行く末が気になってくると、初めて自分の両親は一体何者であるかが気になってくる。地域や国の歴史への興味はその延長線上にある興味だろう。
 
 北陸新幹線開業に合わせて北陸の魅力をアピールするニュースを何回か見たが、その中に富山県魚津市があった。見ていてふと自分の本籍地のことを思い出した。私は横浜生まれの横浜育ちであるのに、なぜか本籍地は結婚するまでの間、富山県魚津市にあった。
 
 父母が存命中にその謎の意味をしっかり聞いておけばよかったが、聞きそびれた。何となく聞いて欲しくないオーラが出ていたからだろう。だがもちろん情報源は父母だけだったわけではなく、当時の事情に詳しい伯母などが、つい口をすべらせたような口調で話してしまったことなどをパッチワークのように貼りあわせて推理して来たのだが、何となく腑に落ちた感は無かった。ところが母が亡くなって遺品を整理していたら様々な記録が見つかり、ようやくなるほどとわかったような気がした。それで何か変わったわけではないが、何かから解放されてすっきりした感じがしたのは確かだ。
 
 自分は今なぜここにいるのか、を再確認することは、未来を考える上で大切なことだ。同じ意味合いで会社誕生の歴史や当初の理念、今所属している組織の歴史や結成の意味など仕事の意味を考える基礎になる知識かもしれない。
 
 リクルートが運営している不動産情報サイトのテレビCMで新築の家の建築現場を見ている父とその息子が、そこに至る父の足跡を逆にたどりながら父の歴史を知るというものがある。よく出来ていて短い時間の中で考えさせられる事が多い。考えさせられることはつまり、なぜ今ここにいるのかを再確認することの大切さだ。どんな思いが今の自分に繋がっているのか、知ることの大切さだ。組織やチームならそれを伝統と呼び変えてもいいかもしれない。
 
 新年度を迎えようとするこの時期、なぜ自分はここにいるのか、もう一度見つめ直してみるのも良いだろう。先輩と呼ばれる皆さんは後輩に歴史を伝え伝統のたすきを渡すことで自分がここにいる意味を再確認する事が出来るのではないだろうか。(三)



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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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