ああ、またこの日がやってきてしまったか。。。
いつもブログネタに苦しんでいるが、今回は今年の正月にモヤモヤと考えていたことを書こうと思う。お題は『繋がらないオンライン』。言葉通りに捉えようとすると、少し違和感があるだろうか。どういう意味か、これから説明しよう。
まず、『オンライン』とは何か、ということを話したい。
Skypeを例に説明すると、『オンライン』とはその人がログインしていて、いつでもチャット・通話できる状態だと言えるだろう。SNSやゲームなどで使う『オンライン』は概ねこういった意味だと思う。
つまり、(少し話を飛躍させるが、)人はオンラインである間、常に誰かと繋がっているわけだ。
では、それを現実世界に置き換えるとどういう状態がオンラインになるのだろうか。機械的な接続を全て除くと、きっと、今すぐに話すことができる状態、目の前に人がいる状態がオンラインとなる。
逆に、隣の家の人だとか、扉をまたいだ先、路地を曲がった先にしか人がいない、見える範囲に人がいない状態はオフラインだ。
「ちょっと、何言ってるのこの人」って感じになってそうなのでここまでを無理やりまとめると、「現実だとかインターネットだとか関係なく、きっとオンラインというのはすぐに人と話せる状態を言うのだ」ということだ。
この後に続けるために(また大きく話を飛躍させるが、)言い換えさせて欲しい。
現実/インターネットは関係なく、「何もしなくとも簡単に情報をやり取りできる状態」がオンラインである。
よし、では再びインターネット的な世界に戻って話をする。
私が知っている範囲でも10年以上前にはすでにSNSというものが存在していた。どういった謳い文句で宣伝していたのか全く覚えていないが、何となく「インターネットで繋がる社会」とか、「ネットコミュニティで人と繋がろう」とか、そんな感じのことを言っていたような気がする。(私が勝手に思い込んでいるだけかもしれないが。)
しかし、だ。(ようやく本題だ。)
最近になってようやく、「本当に繋がっているのか?オンラインなのか?」と考え始めた。というのも、どのようなインターネットコミュニティであれ、調べなければ繋がることができないからだ。勝手に繋がることはないし、存在そのものを知らないのである。
例えば、時代劇が好きな人が「時代劇コミュニティ」に入るのはわかる。だがおそらく「宇宙について語り合うコミュニティ」だとか、「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」には入らないだろう。興味もないし、存在も知らない。
「現実でもそれは同じでしょ?」とも思ったのだが、現実では意外とそうでもない。何しろ人は移動するだけで別のコミュニティに接触するのだ。お店に行けば店員さんと話すこともあるだろう。電車に乗れば誰かの話し声が聞こえるだろう。そういった中から新たな繋がりが生まれることがある。
そして何よりも大きいのが、テレビを始めとしたマスメディアの存在だ。何しろ電源を入れていれば際限なく情報を出し続けるのだ。見たい番組がなくとも、一人暮らしで無音だと寂しいから付けている、とかよくあるのではなかろうか。
今現在、インターネットコミュニティでは勝手に情報が入ってくる仕組みはあまり普及していないだろう。誰もが「自分の好きな人」「自分の興味があること」に強烈な関心を寄せ、それ以外には無頓着なのだ。
オンライン広告なども、より収益を上げるために個人の嗜好を調査し、それに似通ったものを提案する。例えば歯ブラシを買ったら別会社の歯ブラシと電動歯ブラシと歯磨き粉をオススメしてくる。
つまり、特定のコミュニティに対してオンラインだったとしても、広い視野で見るとオフラインなのだ。ネットコミュニティで積極的に発言して、社会に繋がっている気がしても、実はほんの一部としか繋がっていない。とても偏っており、良くない状態だろう。
さて、ここまで書いておいて、「つまるところ何が言いたいのよ?どうしたいのよ?」と聞かれると困ってしまうのだが、現在のインターネットコミュニティのあり方が上で書いた通りなのだとしたら、その先に待つのは言うなれば「社会の分断」だと思うのだ。「国」のような大きな社会はどんどん希薄になり、「時代劇コミュニティ」と「宇宙について語り合うコミュニティ」と「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」の3強時代が来る。(・・・。)
もっと先まで考えると、どんどんインターネットコミュニティも小さくなり、「個人社会」になるのかもしれない。何しろ人と人は必ず衝突するものだ。傷つくのを避けようとしても何ら不思議はないだろう。技術が後押しすることで、自分の理想とする世界に没入して生きることができるようになれば、本物の人と接触することを避け、決して人を傷つけないAIのような擬似人格とだけコミュニケーションを取る社会が来るのかもしれない。
それが悪いとは思わない。むしろ早くそうなってくれと思うのだが、現実はまだそうなっていないし、そうなるとも限らない。
そんなことを考えながら、この先自分はどうしたいのか、ちょっと考えされられるこの頃でした。
(つ)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
いつもブログネタに苦しんでいるが、今回は今年の正月にモヤモヤと考えていたことを書こうと思う。お題は『繋がらないオンライン』。言葉通りに捉えようとすると、少し違和感があるだろうか。どういう意味か、これから説明しよう。
まず、『オンライン』とは何か、ということを話したい。
Skypeを例に説明すると、『オンライン』とはその人がログインしていて、いつでもチャット・通話できる状態だと言えるだろう。SNSやゲームなどで使う『オンライン』は概ねこういった意味だと思う。
つまり、(少し話を飛躍させるが、)人はオンラインである間、常に誰かと繋がっているわけだ。
では、それを現実世界に置き換えるとどういう状態がオンラインになるのだろうか。機械的な接続を全て除くと、きっと、今すぐに話すことができる状態、目の前に人がいる状態がオンラインとなる。
逆に、隣の家の人だとか、扉をまたいだ先、路地を曲がった先にしか人がいない、見える範囲に人がいない状態はオフラインだ。
「ちょっと、何言ってるのこの人」って感じになってそうなのでここまでを無理やりまとめると、「現実だとかインターネットだとか関係なく、きっとオンラインというのはすぐに人と話せる状態を言うのだ」ということだ。
この後に続けるために(また大きく話を飛躍させるが、)言い換えさせて欲しい。
現実/インターネットは関係なく、「何もしなくとも簡単に情報をやり取りできる状態」がオンラインである。
よし、では再びインターネット的な世界に戻って話をする。
私が知っている範囲でも10年以上前にはすでにSNSというものが存在していた。どういった謳い文句で宣伝していたのか全く覚えていないが、何となく「インターネットで繋がる社会」とか、「ネットコミュニティで人と繋がろう」とか、そんな感じのことを言っていたような気がする。(私が勝手に思い込んでいるだけかもしれないが。)
しかし、だ。(ようやく本題だ。)
最近になってようやく、「本当に繋がっているのか?オンラインなのか?」と考え始めた。というのも、どのようなインターネットコミュニティであれ、調べなければ繋がることができないからだ。勝手に繋がることはないし、存在そのものを知らないのである。
例えば、時代劇が好きな人が「時代劇コミュニティ」に入るのはわかる。だがおそらく「宇宙について語り合うコミュニティ」だとか、「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」には入らないだろう。興味もないし、存在も知らない。
「現実でもそれは同じでしょ?」とも思ったのだが、現実では意外とそうでもない。何しろ人は移動するだけで別のコミュニティに接触するのだ。お店に行けば店員さんと話すこともあるだろう。電車に乗れば誰かの話し声が聞こえるだろう。そういった中から新たな繋がりが生まれることがある。
そして何よりも大きいのが、テレビを始めとしたマスメディアの存在だ。何しろ電源を入れていれば際限なく情報を出し続けるのだ。見たい番組がなくとも、一人暮らしで無音だと寂しいから付けている、とかよくあるのではなかろうか。
今現在、インターネットコミュニティでは勝手に情報が入ってくる仕組みはあまり普及していないだろう。誰もが「自分の好きな人」「自分の興味があること」に強烈な関心を寄せ、それ以外には無頓着なのだ。
オンライン広告なども、より収益を上げるために個人の嗜好を調査し、それに似通ったものを提案する。例えば歯ブラシを買ったら別会社の歯ブラシと電動歯ブラシと歯磨き粉をオススメしてくる。
つまり、特定のコミュニティに対してオンラインだったとしても、広い視野で見るとオフラインなのだ。ネットコミュニティで積極的に発言して、社会に繋がっている気がしても、実はほんの一部としか繋がっていない。とても偏っており、良くない状態だろう。
さて、ここまで書いておいて、「つまるところ何が言いたいのよ?どうしたいのよ?」と聞かれると困ってしまうのだが、現在のインターネットコミュニティのあり方が上で書いた通りなのだとしたら、その先に待つのは言うなれば「社会の分断」だと思うのだ。「国」のような大きな社会はどんどん希薄になり、「時代劇コミュニティ」と「宇宙について語り合うコミュニティ」と「生命誕生の秘密を探るコミュニティ」の3強時代が来る。(・・・。)
もっと先まで考えると、どんどんインターネットコミュニティも小さくなり、「個人社会」になるのかもしれない。何しろ人と人は必ず衝突するものだ。傷つくのを避けようとしても何ら不思議はないだろう。技術が後押しすることで、自分の理想とする世界に没入して生きることができるようになれば、本物の人と接触することを避け、決して人を傷つけないAIのような擬似人格とだけコミュニケーションを取る社会が来るのかもしれない。
それが悪いとは思わない。むしろ早くそうなってくれと思うのだが、現実はまだそうなっていないし、そうなるとも限らない。
そんなことを考えながら、この先自分はどうしたいのか、ちょっと考えされられるこの頃でした。
(つ)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業