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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

アカデミー賞授賞式を見て

2016-03-28 09:11:23 | 日記
 録画してあったアカデミー賞の授賞式を見た。アカデミー賞に限らず、アメリカの授賞式イベントはそれ自体が一つの作品(ショウ)になっていて見るのが楽しい。オリンピックの開会式や閉会式がショウになっているのと同じだ。多くの人が見るなら、より楽しく見せようというショウマンシップが働いている。

 各賞発表の合間に流れる映像やパフォーマンスが素晴らしいだけでなく受賞者ひとりひとりのスピーチがいい。短時間によくあれだけたくさんの人に感謝の気持ちを伝えることが出来るものだと呆れるぐらい感謝しまくる。その中でよく聞く言葉がボスに対する「信頼して任せてくれてありがとう」という言葉や、「素晴らしいチーム」だったという言葉。そして親や伴侶や子供たちが自分を支えてくれたことに対する感謝だ。

 実際のところボスが部下を信頼せず、適当なチーム運営にあたってうまく行った話しなど聞いたことがない。当然そんなチームに面白い映画を作ることが出来る訳もなく、授賞式にノミネートされることもない。アメリカは個性を重視しオレがオレがという人がのし上がる世界かと思われがちだが、授賞式のスピーチを聞けばそれが誤解であることがよくわかる。一人では成し得なかったことをチームなら成し得るということをよく知っているし、その根本に信頼と愛情があることをよく知っている。素晴らしいチームに参加させてもらったことを感謝してチームが目指す理想の形のために必死で働くのである。

 一度素晴らしいチームが出来上がると、その中で働く個人の力量はどこか他所で立派な働きをしたかもしれない個人の力量をはるかに凌ぐ。だからそのパフォーマンスを信じて同じチームで次の作品を狙う監督やプロデューサーが現れる。何よりもそのチームで働くのが楽しいのだろう。実際に前年に連続してノミネートされたり受賞したりするチームは多い。せっかく良い空気で回っているチームであっても、ボスが部下を信頼することを止め、管理者をどこか他所から連れて来て、しかも部下の仕事ぶりを見ることもなく会議室だけで策を練り始めればチームの空気など立ちどころにぶち壊しだ。創造的なエネルギーは失われ、そのチームがノミネート作品を生み出す未来は遠い彼方に去る。たまにそのようなチームに作られたのだろうという映画が封切られることがあるが、案の定全く人気が出ない。仕事が面白くないチームによって作られた作品は面白くないのである。

 各受賞者が仕事場のチームだけでなく自分を支えて仕事場に送り出してくれる家族をチームの一員だと考えて、その支えのおかげで受賞できたと感謝を伝える言葉もまた素晴らしい。家族との暮らしと仕事とは完全に別物として切り離して考える人が多いように見える日本の古い企業人体質とは大きく異なっている。日本の場合、家庭に殺伐とした仕事を持ち込みたくないという優しさ故の結果だったかもしれないが、それが家庭と仕事場の分断を招き、やがて子育てや教育のゆがみに繋がってしまった面があるように思えてならない。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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