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からくり人形

 水曜日にいつも本の配達をお願いしている書店まで、図書カードを買いに行った。町の小さな書店なので、取り立てて面白い本もなさそうなので、今まであまり立ち寄ったことはなかったのだが、緊急に図書カードが必要になって、配達日まで待てずに出かけた。小さな店舗の棚にぎっしり詰まった本を眺めていたら、思わず「おお!!」と叫び声をあげてしまった。「大人の科学」の「からくり段返り人形」が売っているではないか!!「大人の科学」の付録で、茶運び人形は作ったことがあり、その出来栄えを動画にとってこのブログに載せたが、その付録いよりも数段精密にできた「からくり段返り人形」があるのは、その時から知っていた。ただ、少しばかり値段が高かったので、思い切って買うことができなかった。しかし、それももう随分前のことであり、今もこうやって売られているとは思ってもみなかったので、急に欲しくてたまらなくなってしまった。妻も、「これ可愛いね・・」と言って欲しそうな様子を見せたので、「じゃあ、作ってみるか」と買ってしまった・・。
 その日は忙しくて作る暇がなかったので、昨日作ってみた。

 

 箱には、製作時間はおよそ1時間と書いてあったので、それなら楽勝だろうと軽い気持ちでいたのだが、なかなかどうして細かな作業も色々あって、思いの外時間がかかってしまった・・。
 手に袖を取り付け、それを本体に結び付け、糸で本体の足の部分と連動できるように糸を小さな穴に通していく。もうこの辺りはイライラしっぱなしで、なかなか思うように出来上がらなかった。

 

 それでも何とか途中で投げ出さずに、最後まで完成させることができたのは、最近のジオラマ製作で鍛えられたおかげかな、と思わないでもない。まあ、結構高いお金を払ったんだから、途中で投げ出すわけにはいかないという事情が大きかったのも事実だけど・・。
 ここまで作ったら、本体中心部の筒の中にパチンコ玉状のものを3つ入れ、その上を人形の頭でふさいで、動きを確かめなければならなかった。


 だが、残念なことにうまく動いてくれなかった。顔を後ろに押すと、本体の筒がひっくり返り、中のパチンコ玉が上から下へと落ちてくる。その力を利用して、でんぐり返しをする、という仕組みのようだが、何度試しても結果は同じだった・・、うまくいかない・・。
 もうそろそろ時間もなくなってきたので、とりあえず外見だけ完成させておいて、うまく動かすための微調整は後日回しにしよう、と決めた。
 

 袴をはかせ、上着を着せ、後ろ垂れをつけ、頭に飾りを施してから筒にくっつ、何とか形は整った・・。この人形を台の上に乗せてみた。


 本来なら、この段を一段ずつ段返りしながら下りていくはずなのだが・・。
 
 調整がうまく行き、段返りを見事成功させることができるようになったら、その晴れ姿をぜひこのブログ上で披露してみたいと思っている。

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