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「アリス・イン・ワンダーランド」

 「アリス・イン・ワンダーランド」を見に行ってきた。私にとっては初の3D映画。劇場の入り口で、ちょっとカッコイイ3Dメガネを貸してもらった。


 3Dメガネに慣れるためなのか、本編の始まる前にディズニーの3D映画の予告編がいくつか映されて、ちょうどいい練習になった。だが、困ったことに裸眼の上に3Dメガネだけをかけると、スクリーンがぼやけてしまって折角の3D映像もはっきり見えない。自分のメガネもかけなきゃいけないと思ったものの、果たして3D眼鏡と近視用のメガネのどちらを先にかけるべきか、迷ってしまった。
「まずは近眼用のメガネをかけて、その上に3Dメガネをオンするんじゃないの?」
という妻のアドバイスに従ってみたところ、なるほどはっきりくっきり見える。これなら迫力ある映像が堪能できる、と映画が始まるのを楽しみに待った。

 物語は、ルイス・キャロルの小説のヒロイン・アリスのその後を描いたものだと言えよう。19歳のアリスを演じるのは、ミア・ワシコウスカという、透き通ったような感じを与える女優。そして彼女が迷い込んだ不思議の国で彼女を導くのが、ジョニーデップ演じるマッドハンター。


 独裁者・赤の女王から不思議の国を救うと預言の書に書かれていたアリスがどういう紆余曲折を経て、最後の戦いへと立ちむかうのかを描くのが物語の基調であろうが、実はそんなものはただの枝葉に過ぎない。不思議の国と呼ばれる国がどんな不思議に満ちているのかを3Dメガネを通してつぶさに見ていくのが一番の楽しみ方であろう。チェシャ猫もいるし、白ウサギも健在だ。その他この世のものとは思えない獰猛な生物もいくつか出てきて、奥行きを感じる3D映画ならではの迫力を堪能できる。しかし、やはりジョニーでップは最高だ。こうしたファンタジー映画でトリックスター的な役割を演じたら彼の右に出る者はいないだろう。特に、マイケル・ジャクソン顔負けの「ファッターワッケン」なる踊りは一見の価値ありだ、すごすぎる!!
 だが、この映画で一番の異彩を放っているのは、赤の女王・ヘレナボナム=カーターだろう。


 劇中、「Big Head」と呼ばれたこの顔になんだか見覚えがあるなあ、と思って調べてみたら、「スウィニートッド」にも出ていたことが分かった。ジョニー・デップと縁が深いのかな、と思ってさらに調べたら、これら2作の監督・ティム・バートンと(正式な結婚はしていないが)ロンドンで暮らしていて、子供が2人いるという。何も知らなかった私には、まさに Wonder!! だった。
 
 なかなか面白い映画だった。
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