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まったり・・

 例年4月の日曜日は休みにしているのだが、今年は勉強したいという生徒が何人かいて、先週と今週、2週続けて授業をした。と言っても、さすがに午前中だけで、午後からはフリータイムになった。何をするという特別な予定もなかったので、昼食を食べに行きがてらどう過ごしたらいいものか考えることにした。
 折りから、市内中心部は春の祭礼でなかなかの賑わいだった。秋の祭りと比べれば、まったく規模の小さな祭りであるが、年々工夫を凝らした行事が増えてきて、些かの活況を呈していたのはめでたいことだ。私たちが訪れた洋食屋も、観光客と思しき人たちで満員だった。それでもいつもと変わらぬ美味しい料理を楽しめたのはさすがと言うしかない。


 これは妻が頼んだ「味噌カツ丼」。土日限定のメニューらしく、私としては初めて見たのだが、当たり前のように「おいしかった」そうだ。肉を食べない私は海老フライを食べたのだが、この店に来るたび名物の味噌カツを食べたい誘惑に駆られる。もう何日も生きられないとなったら、禁を破って食べたい料理の一つだ・・。
 食べ終わってしばし散策をした。いつもは閑散としている商店街が人であふれているのにはびっくりしたが、かつてはこれがいつもの情景だったろうな、と懐かしく思った。人波に流されて、ふらふら歩いているとところどころに五月人形が飾ってあるのに気づいた。

 

 写真左は昭和30年代の五月人形らしいが、そう言えば私の五月人形もこんな感じだった。鎧と武者人形はもう少し小さくて最上段で横に並んでいたが、大体の雰囲気はよく似ている。私の息子の五月人形は、鎧兜だけで武者人形はいない。その時代によっては流行り廃りがあるのは当然のことながら、もう少し丁寧に商店街を巡れば、いろんな世代の五月人形が飾ってありそうで、時間があったら調べてみたい。
 その後は家に戻ってダラダラ過ごした。日曜の朝はいつもより早く目が覚めるのが常習の私なので、ビールを飲んでしまうと夢うつつ状態になってしまう。時間があっという間に過ぎてしまって何をやってるのか分からなくなってしまうが、そんな朧な意識でまったりしていられるのも日曜日だけの特権なので、時間を浪費する罪の意識も酔いと眠気でどこかに飛んでいってしまう・・。

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 夕食は庭でBBQにしようかと思ったが、さすがに陽が落ちかけるとまだまだ冷える。いくら火があっても辛いだろうと、台所で焼いた。いつもより酔っ払った父が語る昔話に耳を傾けていたら、いつの間にか時間が過ぎてしまった。私は何も食べずにひたすらビールを飲んでいただけだが、父の楽しそうな顔を眺めていたら満腹になった。たまには父のとりとめのない話を聞くのもいいものだ。
 そんなことを思いながら、「龍馬伝」を見ていたら、いつの間にか眠り込んでしまって、目が覚めたら一日が終わっていた。少しばかり驚いたが、こんな一日もいいかな、と安堵した・・。
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