★ 京都府山城圏内の公立高校塾対象説明会は今日の城陽高校で最後だ。今年は、西城陽、久御山、南陽、東宇治、莵道そして城陽の6高校の説明会に参加させてもらった。
★ さて、城陽高校。城南高校が来年度から西宇治と統廃合されるから、山城圏内では歴史の古い学校となる。新設校に押される中で昨今はあまり評判が良くない。昨年度の受験では「荒れている」といういうことで、敬遠して私立へ進学する生徒もいた。
★ 学力的にも偏差値で40台前半(当然模試の母集団によって異なる)というところだろうか。中学校での学習が不十分な生徒、学習する姿勢、習慣が身についていない生徒。いわゆるチャラチャラした層も結構この学校に進学していく。
★ そうした実態のためか、塾対象の説明会も今までは開かれなかった。外部に開かれないからウワサばかりが尾ひれをつけて流れていく。更に評判が悪くなるといった悪循環があったように思う。
★ 「家にお金があったら私立へ行かせたいが、経済的に仕方なく城陽へ」といった保護者の苦渋の選択も聞かれた。
★ 今年度新しい校長が赴任され、危機感の中で学校改革が始まろうとしているようだ。
★ 後期中等教育のあり方はこの地域に限らず国の大きな課題である。高校進学率が100%に迫り、多様な生徒をどのように受け入れるべきか。高校教育で何を提供すべきか、高校の役割は何か、そうしたことが問われている。
★ 京都府も通学圏が広がり、府教委は「特色化」と言っているが実質的には高校の序列化が進んでいる。学校の序列化を抑制するため各学校の置かれたⅡ類(特進クラス)、Ⅰ類(標準クラス)も全く有名無実化し、今は教育課程特例校のような運用上の扱いで類を廃しているが、遠からず制度全体が改革されるであろう。
★ そうなると上位校は大学受験一本に絞って指導すればよいのだが、下位校ほど生徒の多様なニーズに対応しなければならなくなる。城陽高校はまさにこうしたニーズに対応せざるをえない学校だと言える。
★ 昨日の菟道高校では「授業力」ということが強調されていたが、城陽高校では「教育力」が求められるのであろう。
★ 今日の説明会を聞いていてもすべてはこれからという感じがした。生徒の荒れは土曜日と言うこともあって生徒と接する機会が少なかったのでわからなかったが、校舎内は整然としており「荒れ」を感じさせるものはなかった。
★ ただ、退学・転学者の数は少なくなったとは言え、年間数十人は他校に比べて多いなぁと感じた。これは現在の城陽高校の置かれている位置を物語るものだ。大学進学率も指定校推薦で既に60名が決まっているというから、そこそこの実績だが、関関同立が合計でも10名程度、国公立0名というのは、改革が必要だろう。
★ すべての高校が進学校をめざす必要はないと思う。ただ、その高校が何をめざしているのか、個性化、特色化は必要だろう。ただでさえ「勉強ができない」という劣等感や「あきらめ」の気持ちをもって入学する生徒が多い。周りの視線も厳しい。であるからこそ、生徒たちがプライドをもてるような学校にして欲しいものだ。校長の経営手腕、経営戦略に期待したいと思った。
★ さて、城陽高校。城南高校が来年度から西宇治と統廃合されるから、山城圏内では歴史の古い学校となる。新設校に押される中で昨今はあまり評判が良くない。昨年度の受験では「荒れている」といういうことで、敬遠して私立へ進学する生徒もいた。
★ 学力的にも偏差値で40台前半(当然模試の母集団によって異なる)というところだろうか。中学校での学習が不十分な生徒、学習する姿勢、習慣が身についていない生徒。いわゆるチャラチャラした層も結構この学校に進学していく。
★ そうした実態のためか、塾対象の説明会も今までは開かれなかった。外部に開かれないからウワサばかりが尾ひれをつけて流れていく。更に評判が悪くなるといった悪循環があったように思う。
★ 「家にお金があったら私立へ行かせたいが、経済的に仕方なく城陽へ」といった保護者の苦渋の選択も聞かれた。
★ 今年度新しい校長が赴任され、危機感の中で学校改革が始まろうとしているようだ。
★ 後期中等教育のあり方はこの地域に限らず国の大きな課題である。高校進学率が100%に迫り、多様な生徒をどのように受け入れるべきか。高校教育で何を提供すべきか、高校の役割は何か、そうしたことが問われている。
★ 京都府も通学圏が広がり、府教委は「特色化」と言っているが実質的には高校の序列化が進んでいる。学校の序列化を抑制するため各学校の置かれたⅡ類(特進クラス)、Ⅰ類(標準クラス)も全く有名無実化し、今は教育課程特例校のような運用上の扱いで類を廃しているが、遠からず制度全体が改革されるであろう。
★ そうなると上位校は大学受験一本に絞って指導すればよいのだが、下位校ほど生徒の多様なニーズに対応しなければならなくなる。城陽高校はまさにこうしたニーズに対応せざるをえない学校だと言える。
★ 昨日の菟道高校では「授業力」ということが強調されていたが、城陽高校では「教育力」が求められるのであろう。
★ 今日の説明会を聞いていてもすべてはこれからという感じがした。生徒の荒れは土曜日と言うこともあって生徒と接する機会が少なかったのでわからなかったが、校舎内は整然としており「荒れ」を感じさせるものはなかった。
★ ただ、退学・転学者の数は少なくなったとは言え、年間数十人は他校に比べて多いなぁと感じた。これは現在の城陽高校の置かれている位置を物語るものだ。大学進学率も指定校推薦で既に60名が決まっているというから、そこそこの実績だが、関関同立が合計でも10名程度、国公立0名というのは、改革が必要だろう。
★ すべての高校が進学校をめざす必要はないと思う。ただ、その高校が何をめざしているのか、個性化、特色化は必要だろう。ただでさえ「勉強ができない」という劣等感や「あきらめ」の気持ちをもって入学する生徒が多い。周りの視線も厳しい。であるからこそ、生徒たちがプライドをもてるような学校にして欲しいものだ。校長の経営手腕、経営戦略に期待したいと思った。