じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「野獣死すべし」を観た

2017-11-09 23:02:14 | Weblog
☆ 松田優作さん主演の映画「野獣死すべし」(1980年)を観た。

☆ 東大出のエリートが通信社に勤務し、紛争地域を取材する中で精神を病み、殺人にエクスタシーを感じるようになる。その鬼気迫る姿を、松田優作さんが熱演していた。

☆ 狭い部屋で相棒に熱弁をふるうところは、神がかっていた。一人眠りから覚めたコンサートホールで天を指さし「あっ」と叫ぶところは、チェ・ゲバラを見るようだった。

☆ 狂気の主人公は一人で何かと戦っていたのだろうか。俗人には理解できない何かと。

☆ 銀行強盗のシーンは「狼たちの午後」(1975年)や三菱銀行北畠支店の猟銃立てこもり事件(1979年)を見るようだった。

☆ 最後は自ら精神崩壊していったように思えた。

☆ 誰の心にも宿る野獣性を暴露したような映画だったと思う。
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