★ 大学入試共通テスト「国語」で蜂飼耳さんの「繭の遊戯」が出題された。
★ 蜂飼耳さんといってもピンとこなかった。詩や翻訳で活躍されている方らしい。「繭の遊戯」は雑誌掲載だけで単行本になっていない。よくそんなところから探してくるなぁと感心。
★ 数年前まで採用されていた小学校5年生の国語科、光村図書版に「なまえつけてよ」という作品があり、その作者が蜂飼さんだ。
★ 小学生の春花は、学校からの帰り道、通学路にある牧場のおばさんから、生まれたばかりの子馬のなまえをつけてほしいと頼まれる。なまえをつけるなんて初めて頼まれた春花。いろいろと考えて決めた名前。
★ 次の日、牧場を通ると、おばさんから子馬が売られることを知らされる。がっかりした春花。その春花を転校生の勇太がさりげなく励ます。この勇太の励ましがなかなかおしゃれだ。
★ 異性に関心を持ち、それゆえか不器用な対応しかできない小学5年生ぐらいの男女の心の揺れが新鮮だ。
★ センター試験や共通テストは、戦前のちょっと古い作品が多く出されるが(中には江國さんの「デユーク」のような作品もあったが)、こういう作品もあるんだね。
★ ネット上では「ヒス構文」というのが話題になっている。「ヒス」って「ヒステリー」のことなんだね。