じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

セネガル戦

2018-06-25 02:02:12 | Weblog
☆ サッカーワールドカップ。日本の第2戦の相手はセネガル。深夜スタートにもかかわらず、見てしまった。今回も50%に近い視聴率なんでしょうね。

☆ 手足の長いセネガル選手相手に、2対2の同点。取られたら取り返すのスリリングなゲームだった。1戦、2戦と老練・本田選手の活躍が光る。

☆ 決勝トーナメント進出は第3戦の結果次第。ここまでくればあと一息頑張って欲しいものだ。
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彩瀬まる「指のたより」

2018-06-24 20:06:47 | Weblog
☆ 彩瀬まるさんの短編集「骨を彩る」(幻冬舎文庫)から「指のたより」を読んだ。

☆ 10年前、29歳で妻が死んだ。3歳の子どもを残して。最近、元夫は妻の夢をよく見る。どうやら新たなパートナーの出現が引き金となっているようだ。妻の嫉妬なのか、夫の後悔、悔恨の後ろめたさなのか。あるいは一歩を踏み切れない夫へのエールなのか。

☆ もちろん夫自身の心の葛藤の投影であろう。果たして、夫の選択は。

☆ 凍えた初冬。一斉に舞い落ちる銀杏の葉。そのあまりに鮮やかな光景が伝わってくる。表紙の意味がわかった。
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伊集院静「受け月」

2018-06-24 18:28:45 | Weblog
☆ 伊集院静さんの短編集「受け月」(文春文庫)から表題作を読んだ。

☆ 社会人野球のベテラン監督。時には鉄拳も振るう鬼監督だ。しかし、そんな指導法が選手の反感を買い、引退を余儀なくされる。時代は変わったのだ。ただ野球が好きで、「死ぬか生きるか」が口癖の熱血監督はもはや時代遅れのようだ。

☆ 引退試合の帰り道。朝が近づいている時刻。祈ることなど全くしてこなかったこの老監督が、月に祈る。それは何とも照れ臭く、そしてお茶目である。

☆ 情景描写を削りに削って、老監督と彼を取り巻く人々に絞り込んだ作風が印象に残った。
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高樹のぶ子「光抱く友よ」

2018-06-24 11:21:28 | Weblog
☆ 高樹のぶ子さんの「光抱く友よ」(新潮文庫)を読んだ。文章の美しさに酔える作品だった。

☆ 時代は昭和40年頃だろうか。男女別学の高校。大学教授を父にもつ優等生の女子高生が、自らの優柔不断さを嫌悪していた時、同じクラスの「不良」生徒と妙な交流をもつようになる。その生徒は、家庭の事情から欠席も多く、留年していた。

☆ 美しい情景描写。それはまさに絵の写生のようだ。今年どこかの大学入試で正岡子規の「山会」の記述が出題された。(石原千秋「漱石と三人の読者」講談社現代新書、第2章「小説と格闘した時代」から)そこで、「写生文」という言葉を知ったが、うまい写生文は読者を作者と同じ場面に立たせることができる。この作品の情景描写は、色彩や空気の質感など、実に心地よい。

☆ 動と静。この作品のもう一つの魅力は、動と静の微妙な配分だ。静かな情景描写、時には長すぎると思えるほどの描写のあとには必ず人間のドラマが控えている。物理的な動き(肉体的なぶつかり合い)であれ、精神的な揺れであれ、静かな描写のあとだけに、とてもスリリングだ。

☆ 田中慎弥さんの「共喰い」にも共通するテイストを感じた。

☆ 最後の「それじゃあ」「じゃあ」という二人のセリフ。一つの季節の終わりを感じさせる。
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「実存は本質に先立つ」

2018-06-23 14:20:47 | Weblog
☆ 朝日新聞の中で「読書」のページ(今は毎週土曜日に掲載)を楽しみにしている。中でも大澤真幸さんの「古典百名山」が最も好きだ。毎回、知的刺激を受ける。

☆ 今回(№34)は、サルトルの「存在と無」が取り上げられていた。

☆ 哲学者の言葉はとても個性的でまたわかりづらい。それを大澤さんは実に簡明にエッセンスだけを解き明かしてくれる。実にありがたい。

☆ サルトル、「神」なき時代に人という「存在」をどのように理解し、どのように生きれば良いのかを考察した人ということだろうか。対自存在というのはハイデガーの現存在に通じるものがある。もっと源流を辿ればヘーゲル、カント、デカルトまでさかのぼるのだろうか。ただサルトルに先だつ思想家たちにはまだ「神」の影が残っているという。大澤さんの「裸の王様」の引用は面白い。

☆ 「神」はある意味、便利な方便だ。すべてを委ねてしまえばそれで諦めがつく。サルトルは、その「神」の存在を否定し、自己を「それがあるところのものではなく、あらぬところのものである」存在として論じている。(松浪信三郎訳「存在と無」人文書院では168頁)まさにエデンの園を放逐されたアダムのようだ。自由の代償に途方もない不安定な状況に置かれてしまった。操縦不能の航空機のようだ。

☆ 小林秀雄は「無常という事」(角川文庫)の中で、「死んでしまった人間というものはたいしたものだ。・・・まさに人間の形をしているよ。してみると、生きている人間とは、人間になりつつある一種の動物かな」(62頁)と川端康成と語ったことを回顧している。これなど面白い。

☆ また、仏教には「空」の思想があり、その時々の現象は縁によって生じる仮の姿と捉えるから、そもそもたいそうに「存在」など問う必要がないのかも知れない。

☆ そう考えると、「神」の否定は、一方で「神」への恋慕なのかも知れないと思えてきた。

☆ 結論があるわけでは無い。こうした知的刺激が楽しい。
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期末テスト終わる

2018-06-22 20:54:41 | Weblog
☆ 校区の中学校の期末テストが終わりました。

☆ 年5回の定期テスト、1週間前から、放課後特訓、休日特訓、そしてテスト当日は早朝特訓と大忙しのテスト対策。昔はこんなに手厚く面倒を見なかったけれど、今や塾業界は買い手市場。頑張らねば。

☆ 次は他校区から来ている中学生と高校生の期末テスト対策です。

☆ そして、夏期講座。今日は早速チラシ作り。いつもは黒一色のオフセット印刷ですが、今回は4色。通販の印刷業者を始めて使ってみました。値段は1色と変わらず、むしろ安いくらいです。テンプレートを自分の塾用に少し変え、そのデータを送るだけ。支払いはクレジットかコンビニで支払って、あとは入荷を待つだけ。便利な時代になりました。

☆ さて、どんな出来になりますやら。閑話にて失礼致しました。 
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人災

2018-06-22 08:41:02 | Weblog
☆ 高槻の小学校で壁が崩壊し児童が犠牲となった事件。3年前に危険性が指摘され、校長も教育委員会もそれを認識していたというから、いよいよ人災だ。

☆ 市長は早々に違法建築を認め謝罪はしたが、どのような経緯で壁が築かれ、その違法性を認識していたのかについては歯切れが悪い。そんなことは少し調べればわかりそうなものだが。

☆ 法を順守すべき公共施設(学校)で、なぜ違法建築ができたのか。

☆ 違法性に気づいたのになぜ改善できなかったのか。

☆ 役所の事なかれ主義、責任回避が想像される。「まさか地震が」ということなのだろうが、想定外では済まされない。払われた犠牲は取り返しがつかず、あまりに大きい。

☆ 今回の事件を受けて、各地で「壁」の点検作業が進められている。違法性のある建造物が少なからずあるようだ。組織の構造的な問題が潜んでいるのかも知れない。
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吉本ばなな「うたかた」

2018-06-21 16:43:01 | Weblog
☆ 吉本ばななさんの「うたかた」(角川文庫)を読んだ。

☆ ある家族の物語。登場する父も母も私もそして「兄」も、普通の家族と何かちょっと違う。何かちょっと不安定で、お互いにその不安定さを支えあって過ごしている。微妙なバランスを感じた。

☆ 「私」の視点が書かれている。身勝手な父親。父とは言うが同居はしていない。「私」はどうも嫌っているようだ。自由奔放な母。父とネパールに行って、そこで精神のバランスを崩して、帰国後はうつ状態。「兄」の嵐は、母の友人の子で、父の家の庭に置き去りにされていた。「私」と嵐はほのかな恋心を温めつつあるようだ。

☆ メロドラマになりがちな家族の風景だけれど、不安定さがスリリングだった。
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「コールドケース 迷宮事件簿」

2018-06-20 18:30:00 | Weblog
☆ ドラマ「コールドケース 迷宮事件簿」(2003年~)を改めて観ている。

☆ 未解決の殺人事件を再捜査し、真相を解明するというもの。現在と事件当時を交互に見せるところが面白い。

☆ 調べてみると、シーズン7まであるようだ。さすがにシーズンが進むにつれてマンネリ化。視聴率もジリ貧となったようだ。

☆ それでも日本のドラマでシリーズを重ねるのは、今や「相棒」「科捜研の女」「ドクターX」ぐらいだろうか。アメリカのドラマはまだ頑張っている。
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ワールドカップ1勝

2018-06-19 22:59:18 | Weblog
☆ サッカーには興味はないのに、ワールドカップは別物だ。

☆ コロンビア相手に1勝だ。前半3分で相手チームが1人退場と言うのはラッキーだったが、これも勝負だ。

☆ 選手たちや監督の真剣さ、気合が伝わってきた。戦う人は魅力的だ。
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