☆ NHK「100分de名著」、今月はカミュの「ペスト」を取り上げている。これがなかなか考えさせられる。
☆ アルジェリアのある街でペストが発生した。事なかれ主義の政府の対応だったが、患者が増えるにつれて見過ごすことができなくなり、遂に街は封鎖される。隔離された空間の中で、人々はペストの恐怖に怯え、逃避し、戦う。その中で、一人ひとりがそれぞれの「内なるペスト」を発見する。
☆ 内なるペスト。それは「悪」の自覚であり、あるいは「罪」の自覚であり、あるいは自らが「死せる存在である」ことの自覚なのかも知れない。危機的状況に直面することによって、彼らは自分の心の奥底を見つめることになる。
☆ 天災は容赦がない。時間も規模も人間の都合に合わせてはくれない。人間はただそれを受け入れ、適応するしかない。
☆ 昨日の地震以降、不安心理が広がっている。数日もたてば過去の出来事として忘れてしまうのだろうが、今は地の揺れと共に心も揺れている。足場が定まらないと不安なものだ。こういう時に新興宗教が広まるのだろう。すべてを超越的な何者かに委ねると、たとえ現実逃避であっても気が休まる。あきらめがつく。
☆ 無神論者は自らの不安感と戦わねばなるまい。実存主義を実感することができるのか。
☆ 急ぎ書店で「ペスト」(新潮文庫)を買った。読んでみたい。
☆ アルジェリアのある街でペストが発生した。事なかれ主義の政府の対応だったが、患者が増えるにつれて見過ごすことができなくなり、遂に街は封鎖される。隔離された空間の中で、人々はペストの恐怖に怯え、逃避し、戦う。その中で、一人ひとりがそれぞれの「内なるペスト」を発見する。
☆ 内なるペスト。それは「悪」の自覚であり、あるいは「罪」の自覚であり、あるいは自らが「死せる存在である」ことの自覚なのかも知れない。危機的状況に直面することによって、彼らは自分の心の奥底を見つめることになる。
☆ 天災は容赦がない。時間も規模も人間の都合に合わせてはくれない。人間はただそれを受け入れ、適応するしかない。
☆ 昨日の地震以降、不安心理が広がっている。数日もたてば過去の出来事として忘れてしまうのだろうが、今は地の揺れと共に心も揺れている。足場が定まらないと不安なものだ。こういう時に新興宗教が広まるのだろう。すべてを超越的な何者かに委ねると、たとえ現実逃避であっても気が休まる。あきらめがつく。
☆ 無神論者は自らの不安感と戦わねばなるまい。実存主義を実感することができるのか。
☆ 急ぎ書店で「ペスト」(新潮文庫)を買った。読んでみたい。