じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

ドラマ「倒壊する巨塔」

2018-06-10 21:14:46 | Weblog
☆ ドラマ「倒壊する巨塔」全10話、見終わった。想像以上にすごかった。こうした作品が作れるのは、さすがにアメリカだ。

☆ 歴史は結果論だから、あとから悔いても仕方がない。ただ後世への教訓は残すべきだ。アメリカのドラマだからアメリカの視点で描かれている。その点は考慮すべきだろう。

☆ フィクションと銘打っているが、実際の大統領や公聴会の映像、9.11の映像が挿入されているので、実にリアルだ。

☆ アメリカの大統領がスタッフの女性と「不適切な関係」を結んでいる間に事態は進行していたんだね。CIAとFBIの縄張り争い。職員の個人的思惑。政治的駆け引き。ブッシュ政権になって、ライス氏など新たに閣僚となった人々と情報、捜査関係者との軋轢。振り返ってみれば、問題は山積みだ。

☆ いや、今までからの恒常的な問題が、「9.11」で明るみになっただけかも知れない。

☆ イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の長期にわたる対立。でも結局は貧富の差が大きな問題に思える。教義と言うより、資本主義の問題だろう。

☆ アルカイダ関係者の狂信的な言動。それを見聞きしていると戦前の日本も同じように狂信的であったように思えてきた。何か共通するものがあるのかも知れない。実に根の深い問題だ。
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星新一「暑さ」

2018-06-10 18:41:25 | Weblog
☆ 星新一さんのショートショート集「ボッコちゃん」(新潮文庫)から「暑さ」を読んだ。

☆ 夏の暑い日、交番に男がやってきて「逮捕してくれ」という、巡査が事情を聴くと、男は「暑いとイライラしてくる」という。そのイライラをアリやカナブンやサルを殺すことで、何とかやり過ごしてきたが、何かまたやりそうな気がするという。

☆ 犯罪を起こさないと逮捕できないという巡査。それはもっともなことだ。巡査の最後の質問。この回答に震撼する。

☆ 映画「マイノリティリポート」(2002年)のように犯罪が予測できれば良いのだが(冤罪のリスクを含むが)、悲しいかな現状では難しい。

☆ 新幹線で通り魔的殺傷事件があっただけに、印象に残る作品だった。「むしゃくしゃした」からと言って、殺されてはたまらない。以前にも覚せい剤中毒者による殺人事件があったように記憶している。焼身自殺もあった。巻き込まれて命を落とされた方もいらっしゃった。かといって、新幹線の乗客の持ち物検査は不可能に近い。新幹線に限らず在来線でもリスクは存在する。防ぐ手立てはない。困ったものだ。
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