1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 900人以上の葬儀をした中で、1人の奥様だけ、枕経の時「一緒に逝くと、言ってたろうが」と主人(亡骸)の頭を、パン、と叩きおった。

2022-04-16 16:13:52 | 法話
檀家のご主人(60代)は、筋金入りの亭主関白。奥様は常に、1歩下がってご主人の後を。奥様はご主人とは、常に丁寧語で会話。食卓に並ぶ料理は、奥様、子供より必ず1品多くご主人に。かと言って、家庭が不和かと言えばそうではなく。そんな折、初めて拙僧、ご主人が奥様を呼ぶ声を。「のん(典子)ちゃん」と。

【追伸】
奥様に拙僧「のん(典子)ちゃん、って呼ばれてるの」「はい」「こりゃ、たまげた。あなた達夫婦と知り合って、40年以上になるのに。いつからね」「結婚して5年後くらい、からかな」「きっかけは、なんね」「姉と妹がそう呼んでいるので、気付いたら、そう呼んでましたね」「あの顔で、かい。あのガタイで、かい。あの堅物で、あの大酒飲みで、かいな。違和感しかないばい。が、しかし、これは、心が温まったな。いや〜、わからんもんやね、やっぱ、夫婦って。強がっていたのは、奥様への甘えなのかもしれないね。だけど、ギャップって、面白いよな。当に、真実は小説よりも奇なり、だね」と。
【追伸】
そのご主人が1ヶ月ほど前、突然のくも膜下出血で、動かぬ体を通して、長い別れを奥様に告げた。「住職さん。主人が他界する数日前、初めて主人にこれまでの文句を、強い言葉で投げ付けたんです。。主人は何も反論せず、黙って私の文句を聞いてくれました。その姿が何とも可哀想で。いつかその事を謝ろうと思ってたのに、私に謝らせないまま、消えて逝ってしまいました」と。「そうなんですね。でも、ご主人さん。奥様に謝らせたら、これまでの事が帳消しにならないから、気を遣われて、サッサと逝かれたのかもね」と。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 クロアチアに攻め入り、女性を襲ったり、理不尽な殺戮をしたり。が、ロシア人が皆が皆、そんな人達か、といえば、そうじゃないよね。

2022-04-16 08:47:56 | 法話
嘗て、仕事で訪れた某県某所(村)で、爺様2人が鎌を振り上げて大喧嘩をする姿を。檀家が言うには、自分の土地に数㎝、相手の畑道具が入ったからと。人類に共存の時代はいつ来るのかな。1つの命の誕生と同時に、1つの欲もまた誕生。ロシアはあかん。あかんが、ロシアの事を人は皆、胸を張って非難出来るのかな。

【追伸】
嘗て、某信仰団体が27年前、化学兵器(サリン)を使って、東京地下鉄日比谷線に。多数の人を傷付け、世界中を震撼させた。今現在でも、その後遺症に苦しんでおられる方々が。当時、その教団をわが寺の僧侶達も相当に非難したが、拙僧はその時に「この事件は絶対に許されるものではない。だが、日本中、世界中の信仰関係者は、人は殺めずとも、人を傷付けたり、騙したり、嘘を付いたり、脅しを掛けたりして、人と接した事はないと、心に誓って言えるのかな。見るもの、聞くものは全て『あなたは、どうなんですか』と自分に問い掛けられているものと思って受け取らないと、明日は自分がやらかす事になるよ」と、わが寺の僧侶さん、檀家さん達に。