【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2382話目】 満州からの引揚船の中で母親が赤子に「泣かないで」と願いながら日本へ。泣いたら、海に投げ捨てられるから、と。檀家実話。
終戦2年前に満州国(中国)で生まれた男性が、波乱万丈の生涯を経て、先日旅立った。8人兄妹の末から2番目という事から、養子に入るを約束してある女性と結婚した。結婚生活は亭主関白を貫き、奥様に手を挙げるは日常茶飯事。が、50歳前に脳疾患を。その後は人柄が180度転換。夫婦の立場が大逆転となった。
【追伸】
結婚生活は奥様の実家で、奥様のご両親と同居を。娘が夫(養子)から暴力を振るわれてるを父親は、障子の陰から涙を堪えて。その頃にわが寺との縁が。拙僧の代になって奥様に「よく我慢してきたね」と言うと「母が『養子に入ってくれたんだから、男の子も1人、与えてくれたんだから、我慢しなさい』と私に」と。対し、奥様に拙僧「人生は放物線。いずれ、立場が逆転する時が来る。不思議とこれが来るんだよね」と。70歳過ぎた頃からは、主導権は完全に奥様の方に。夫婦関係も嘘の様に良好に。ご主人は腎臓透析をしながらでも、奥様と2人で方々に旅行を。時間の経過が解決の要因になる事例は数多にある。その人がその縁を活かし切れば、の話だが。結婚50周年を迎えた年、ご主人はこの世を。最期は悔いのない別れに。拙僧、枕経の時、奥様に「ご主人の戒名だが『この漢字を入れてもらいたい』というのはあるね」と尋ねると「お任せします」と言うので「じゃ、ご主人が養子に入ってくれたからこそ、この家の継続が。大きな役割を果たした、中興の祖の意味合いの戒名にしようかね」と。奥様、大変喜んで。
【追伸】
結婚生活は奥様の実家で、奥様のご両親と同居を。娘が夫(養子)から暴力を振るわれてるを父親は、障子の陰から涙を堪えて。その頃にわが寺との縁が。拙僧の代になって奥様に「よく我慢してきたね」と言うと「母が『養子に入ってくれたんだから、男の子も1人、与えてくれたんだから、我慢しなさい』と私に」と。対し、奥様に拙僧「人生は放物線。いずれ、立場が逆転する時が来る。不思議とこれが来るんだよね」と。70歳過ぎた頃からは、主導権は完全に奥様の方に。夫婦関係も嘘の様に良好に。ご主人は腎臓透析をしながらでも、奥様と2人で方々に旅行を。時間の経過が解決の要因になる事例は数多にある。その人がその縁を活かし切れば、の話だが。結婚50周年を迎えた年、ご主人はこの世を。最期は悔いのない別れに。拙僧、枕経の時、奥様に「ご主人の戒名だが『この漢字を入れてもらいたい』というのはあるね」と尋ねると「お任せします」と言うので「じゃ、ご主人が養子に入ってくれたからこそ、この家の継続が。大きな役割を果たした、中興の祖の意味合いの戒名にしようかね」と。奥様、大変喜んで。